2006年04月29日

表参道ヒルズ 配慮のなせる業

表参道ヒルズ1.jpg

2月11日オープンして、もうすぐ3ヶ月を過ぎようとする表参道ヒルズ。
このゴールデンウィーク中は、オープン当初並みの混雑が予想されると思われるその一足先に、訪れてきました。オープン時に訪れることができませんでしたが、少々間をおいて行ったことによって、よりじっくり見てみることができたように思います。
すでにあらゆるメディアでも取り上げられてきておりますから、細かな情報的な部分より、今回は訪れての感想を中心に書きたいと思います。


表参道ヒルズには、表的な顔としての商業施設面と、従来の面としての人が住まう住居であるという面を兼ねています。この兼ねている両面を考え合わせた時にこそ、この建築の、配慮に満ちた良さが最も見えてくるように感じました。実によく考え抜かれています。

表参道ヒルズ6.jpgこのように首都圏のさらに表参道というすでにネームバリューもある立地での商業施設としては、まず売れる施設でなければ存続が成り立ちません。もちろん、それぞれ出店しているお店の魅力による力の見せどころでもあるのですが、その魅力を発揮させられる施設でなければなりません。その部分でも、表参道という土地の傾斜をそのまま内部に引き込んだスロープによる回遊性と見渡せる視覚的広がりは、訪れる人を飽きさせずに自然にさりげなく誘導する要素も秘めています。そして入店したお客でもある人々を、そこに留まらせるものにもなっています。片サイドにかためたエスカレーターへの距離感も長すぎず、短すぎず。わたしが訪れた時、ご年配のお年寄りの姿もかなり見受けられましたが、あまり疲れを感じることなく、見て廻ることができるようになっているのではないかと感じました。
また視覚的なギャラリー性の高さ。メイン施設内部が、開放的な明るさを持った見渡せるギャラリーのようで、階段を利用したイベント活用にも適しています。

住宅としての居住部分は、入って見せていただいたわけではありませんが、おそらく住まう中での視界は、表参道の木々の緑や四季の移り変わりといった、これまでの生活の中で目に触れてきたもので、このヒルズとしての出現による変化ではないような気がします。
そして、施設上部に載せる形となっている免震構造は、商業施設部分とは完全に縁を切り離し、耐震面もそうですが、かなり万全の遮音構造ともなっているであろうと見えました。商業空間の上で、それとは切り離し、暮らしも守られていると感じられるものでした。

表参道ヒルズ2.jpgそして、建築としておそらくとても配慮されたであろうことに、小学校が施設すぐ裏にあるということがありました。このことへの配慮も、非常にさりげなくですが綿密です。小学校側の出入り口は、居住しておられる方々だけのものとなっています。施設サインが視認性効果高く掲げられてはいますが、その手前は1店舗だけのための降り口階段となっています。どんなテナントかと見てみると、ネイルサロンで、かりにここに人が滞留してもあまり問題がおきにくいものを選んでいると言えます。この側の施設1・2階はジュエリーショップであり、この前に人が滞留することもあまりないように思えます。
また、ヒルズと1つ通りを挟んですぐ近くに交番もあり、睨みをきかせている部分もあるかもしれません。
あと、ちょうどヒルズの中間地点に小学校の校舎と隣接する部分がありますが、その部分も囲い過ぎて暗くなることなく、それでいて喧騒からは遮断されるよう、通り抜け通路と自転車を駐輪するだけのスペースが配置されています。

表参道へ面した外観として、同潤会青山アパートであった、あのグリーンベルトでもあったものと違ってしまったという意見も聞かれましたが、おそらく今後の100年を考えた時に、表参道を活性化させ、長く親しまれていくためには、商業施設面での簡単には"古く"なってしまった感を持たれないための配慮も必要であったろうと思います。路面ファサード全体をガラス構造にし、ケヤキ並木の影が映りこむことでの環境への溶け込みと、そして各お店が常に活き活きと新鮮であり続けられる透明感。メンテナンスの面で清潔感も保たれやすい素材。主張しながら主張しすぎないで、表参道という環境にきれいに溶け込んでしまっているように感じられました。
同潤館を造ることで、なにもかも過去になってしまうのではない部分も、うまく残せたのではないでしょうか。
そして、裏側へ廻ると従来の安藤忠雄氏のものだなぁというコンクリート外観。その裏側もなんだか、表参道沿いの喧騒から、通りを挟んで奥へ続く住宅などの環境を守っているようにも見えました。

デザインを語る場合、そのデザインが好みか好みでないかだけでは語れない部分はたくさんあります。デザインの批判が簡単であるのは、好みの問題だけで語れてしまう部分もあるからです。ですが、裏にある様々なことを読み取れていて、その好みを語れているかどうかで、語った人がどこを見ているかが見える。ここがデザインを語ることの難しさであるとも思います。

わたし個人としては、表参道ヒルズを見て、ますます安藤忠雄氏の建築が好きになりました。
多くの居住者の方々との対話を重ねての、この建築は、本当に配慮に満ちていると感じます。一方通行の想いだけでは、けっしてできないものでもあり、長年の実績と経験の中で培われた知識と知恵そのものが、建築されたものには表われるのです。
都市の中、暮らしの中、あらゆる場面を、この表参道ヒルズは背負いながら、永続する仕掛けを施した建築であるようにわたしには感じられました。
安藤氏とここに携われた人々の想いも、ちょっとだけでも見えたような、うれしい心持ちがした散策でした。

表参道ヒルズ3.jpg 表参道ヒルズ4.jpg 表参道ヒルズ5.jpg 表参道ヒルズ11.jpg 表参道ヒルズ7.jpg 表参道ヒルズ8.jpg 表参道ヒルズ9.jpg 表参道ヒルズ10.jpg 

【住所】東京都渋谷区神宮前4-12-10
【TEL】03-3497-0310(総合インフォメーション)
【営業時間】
ショッピング・サービス:AM11:00〜PM9:00  
レストラン:AM11:00〜AM0:00
カフェ:AM11:00〜PM11:00
<※一部、営業時間が異なる店舗あり。>

【開店】2006.02.11 <新築>
【設計】安藤忠雄建築研究所・森ビル設計JV
【施工】大林組・関電工・高砂熱学工業・三建設備工業

【関連HP】http://www.omotesandohills.com/
posted by Rin at 14:47| Comment(14) | TrackBack(6) | 大型商業施設 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月26日

kNot <ノット>

kNot060426-1.jpg

昨年の大阪デザイナーズウィークでのイベント会場にもなった、南堀江にある「栗建ビル」。その1・2Fを大変身させた商業施設
『kNot』が、今日オープンしました。

四ツ橋筋に面し、このビルの裏手少し奥に堀江公園があるという立地です。外観や共用部分のデザインは間宮吉彦氏によるもの。南堀江を代表する大阪の新しいランドマークとなるであろう、楽しげでインパクトあるファサードデザインですよね。
昨年掲載させていただいた記事を検索してきてくださった方が、ここ数日とても多く、オープンを前に通りすがりに外観をご覧になった方など、興味を持たれた方の多かったことが窺われました。

今日撮ってきた写真は昼間のものですが、夜はきっと、がらっと表情を変えるであろうデザインですね。また、夜にも訪れてみたいと思っています。

【住所】大阪市西区南堀江1-11-1 栗建ビル1・2F
【営業時間】
物販・サービス:AM11:00〜PM8:00  
カフェ:AM11:00〜PM11:00
【関連HP】http://www.knotweb.com/

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今思うと、昨年の大阪デザイナーズウィークのころが一番、あちこちのデザインを見て廻ったりしたことをこのブログに書き綴ることが、楽しく感じていた時期だったかもしれません。特に想い出深かったのがフォーラムで、間宮氏や安藤忠雄氏のお話を今日また、思い出していました。表参道ヒルズへの感想など、ブログ上でも様々な意見を拝見したりがありますが、言葉でどう語られても、一面だけでは計れない成し遂げられてきた多くの現実の、社会的貢献度とも言えるような部分でのスケールで、言葉が小さく感じられてしまうことは多かったりもします。
ここを訪れて、その前に立った時、久しぶりにワクワクするような心持ちになりました。あの頃のような気持ちに返って、辺りをまた観廻してみたいと思えた、そんな春の一日でした。

今日、こんな気持ちでここを訪れてみたいと思い立ったことの裏には、若い人々の、聡明でさりげない、純粋な気持ちや、明るさや、やさしさに、いくつか触れることもあってのものでした。オスカー・ニーマイヤーのDVDも効果があったりなどの。

2006年04月25日

おこしやす

京都-LEVIS.jpg

LEVI'S STORE 京都店。
暖簾があるだけで、いかにも京都風情ですね。

2006年04月23日

裏側にある配慮や考慮

TVキャットウォーク.jpg

あるテレビ局のキャットウォーク(スタジオ天井裏の点検などのための通路)。スタジオ内への様々な設備がめぐらされている。裏方があってこそ、そして観る人があってこそ、表舞台が成り立つ。

それと同じように、使う人があってのデザイン、読む人があっての読み物、ではないのだろうか。こうも言える。使う人があってこそのデザイナー、読む人があってこそのライター。どう判断するかは、使い手であり、読者であり。
posted by Rin at 23:47| Comment(2) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月21日

兜も花盛り

大阪城にて、兜と花.jpg

春の暖かな日差しの中、平和な現代の、花に彩られた兜。
春に、平和に、感謝。大阪城にて。
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2006年04月19日

箕面マーケットパーク ヴィソラ

箕面ヴィソラ1.jpg
【住所】大阪府箕面市西宿1-17-22
【TEL】072-729-1090
【営業時間】
物販:AM10:00〜PM8:00  
カルフール:AM9:00〜PM11:00
コ・ス・パみのお:平日 AM10:00〜AM0:00
/土曜 AM10:00〜PM9:00 
/日曜祝日AM10:00〜PM7:00 
飲食:AM11:00〜PM10:00
109シネマズ箕面:AM9:30〜AM0:00
<※一部飲食店は営業時間が異なる。
コ・ス・パみのおは木曜定休。>
【開店】2003.10.10 <新築>
【事業主体】東急不動産
【設計】鹿島建設梶E叶ホ本建築事務所・鞄結}設計コンサルタント
【施工】鹿島・イチケン・ハンシンJV

【関連HP】http://www.visola.net/


大阪北部、山の手にあたる箕面市の新都心計画の中心となる商業施設として、2003年10月に誕生したオープンモール型ショップングセンター。オープンモール型としては現在でも、関西最大級の敷地面積を誇る施設として計画されている。昨年度(2005年)の第25回大阪まちなみ賞奨励賞を受賞している。

この近辺に住んでいたり、日頃通うような場所への車での通り道でもないかぎり、そうわざわざ訪れる場所でもないかもしれないが、たまに訪れると、いつもなかなか綺麗な施設であると感じる。細かなところも、きっちりと造りこまれているという印象が後にも残る。
箕面の山を背景に、郊外型のショピングセンターとして、競合するであろうハコ型SCとはコンセプトを異ならせて、オープンモール型に拘った計画となったという。天候面などでのマイナス要素を考え合せた上で、環境との一体感といったものに重点をおいているようだ。青空、山並み、桜並木、千里川を挟んだ趣、そこで織りなされる四季を感じられる開放感を追求し、アースカラーを基調としたVillaを思わせる建物で、郊外の街並みを表現したショピングセンターとなっている。
ヴィソラ(Visola)という名前に、そういった施設要素を体現させるがごとく込められており、
『vie(仏語)=活気のある元気な街
vivid(英語)=イキイキ輝く生活スタイル
view(英語)=心に気持ちいい豊かな環境
villa(英語)=低層でのびやかなvilla風建築スタイル
solaそら(日本語)=見上げれば広がる空
solar(英語)=あたたかい日差し』
といったような言葉を語源として(少々、欲張り気味な気もしないでもないが(笑)、)創られているとのこと。それだけ、この施設づくりに携わった人々の想い入れも強いのだろう。

また特徴として、ペットと一緒に買い物できるテナントをかなり揃えた施設としており、休日などに訪れると、おしゃれさせた愛犬を連れた人々を多く見かける。犬好きな人なら、散歩させている犬たちのかわいらしさにも目がいくかもしれない。

箕面市という大阪北摂の、新御堂筋と京阪神を東西に結ぶ国道171号の交差する地点での開発は、今後どのような展開を見せるか。この施設の長期的展望を見守りたい。

箕面ヴィソラ2.jpg 箕面ヴィソラ3.jpg 箕面ヴィソラ4.jpg 箕面ヴィソラ5.jpg
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2006年04月18日

日々の中で

ある専門誌の編集長が編集後記で書かれていた言葉に、『五感を頼りにもっと「好き」だけでものづくりできればこの国は更に楽しくなっていくはず』といった内容のものがありました。
この前に書かれた文章を載せずではなんのことか意味が見えないかもしれませんが、日本人のセンスは信頼できるといったことをおっしゃらんとしていると読み取れました。
内心、ここで書いてきたことと重ねて(関係ないことでしょうが)、ちょっとうれしく拝見していたりでした。

あるブログで、読みたいのに読むと辛くなる言葉が多く感じられて、なかなか読むことができなかったブログがあったのですが、3段飛ばしで階段をいっきに上られたような、開眼されたような空気を感じて、読むことが楽しみになっていたりするところもあったりします。全くやり取りがなかったところですので、そんなことを思っている読者がいるなどと、まったくご存知ないことなのですが、お伝えできる機会があったらなどとも思ったりです。

そんなことが、まだいくつかあったりもします。

それと反対に、言葉を真剣に捉えようとすると沸々と疑問が沸き起こってしまい、勝手に一人、暗中模索に考え込んでいたりもしばしばです。
新しい発想を追い求めての本質からは外れた言葉に酔った言葉などや、営業的な面があまりに見えすぎているものなどは、いざという時に本質にせまって語られても容易には信じがたくなってしまったりという心理が働いていたりもします。

それをすべて、おもしろがれるくらいになる必要があるのでしょうが・・・。

著名デザイナーでメディアをきらう傾向のある方は多く、なぜなのかも見えてきましたが、かといって残すためにも広めるためにも、伝達の言葉はやはり大切で必要で、言葉に対する誠実な対応(例えば非常に基本的なことだと思うのですが、せめて、事実と誤った記事などはすぐ訂正をいれるくらいの心がけみたいな誠実さなど)は、デサインを語る方々に求めたいし、わたし自身も心がけなければならないと感じていたりです。
posted by Rin at 23:04| Comment(2) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月15日

信憑性

影と灯.jpg

現代、娯楽の追求は、商売に結びつき、
真実の追究は、それと相反することが多い。

最近、よく疑問に感じること、考えさせられる
ことでもあります。
posted by Rin at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月14日

使い方と使われ方からの模索

昨日、会社からの帰宅時のこと、残業も終えてのそれなりに遅い時間の混みあった電車の中、大人たちに挟まれて小学校1〜2年生くらいに見える男の子が腰掛けていました。華奢な、ほんと小さな感じの男の子です。リュックを背負ったまま、ちゃんと腰掛けられていない状態の変に体を曲げた姿勢で座り、首からストラップで掛けている携帯の画面を食い入るように見ながら、ゲームをしていました。
両サイドに腰掛けている大人の方の様子を見ても、どうもその男の子の親御さんではないようで、なんらかの事情で一人で電車に乗っていたようでした。

ものすごく気になってしまいました。何も言えもしませんし、ただ様子を見ていたに過ぎません。その小さな子の、姿勢などにもかまわず夢中になっている様子も、小さな携帯画面を食い入るように見ている小さな眼も。
わたしは、自分がテレビゲームとかがあまり好きではなく、ほとんどしたことがないため思うのかもしれませんが、大人が大人の判断で娯楽として楽しむことは人それぞれだと思っていますが、まだ脳も眼も成長過程にあるような小さな子供達の健康や、自制できずにのめりこんでしまいやすいであろう時の心身のバランスなどには、そういったものは良い影響よりも悪い影響の方が大きいのではないか・・・、そんなことをその様子を見ながら、改めてつくづくと感じたのでした。

子供達に携帯電話を持たせることは、安全面や親とのコミュニケーション面でも、あれば良いこともたくさんあるだろうと思います。インターネットにしても学習などでの利用として、今後の社会を考えると利用する良さもあるだろうとも思います。
ですがやはり、子供達への与え方、使い方を一緒に考える大人の姿勢が、ものすごく大切なことのように思えたのでした。
そしてこれは、ものづくり側の、提供の仕方にも関わってくる問題でもあるだろうと思います。

満員電車の中、男の子は、わたしが降りた時も、小さな画面にとりつかれたように夢中になっているまま、電車に揺られて去って行きました。なにも言えず、なにもできず、その電車を見送りながら、なんともいえない悲しいような苦い気持ちにさいなまれていました。
posted by Rin at 12:04| Comment(3) | TrackBack(0) | デザイン全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月11日

水の都 桜便り

水の都-桜200604.jpg

大阪城-桜200604.jpg

水の都、桜風景、大阪より。
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2006年04月10日

デザインを語ると社会も動く(かも?!)

デザインに携わる方々から、デザインが一般社会的にひとつの流行のごとく捉えられている・・・といったことの、お嘆きな言葉を耳にすることがあります。

デザインが社会・文化に影響力をもっているということは、建築と文化・モノの製造と経済の関連から歴史的に見ても語られることと思いますが、デザインに関わるブログをしばらく続けてきて感じることとして、デザインそのものもですが、デザインについて語られる言葉にも、社会的な影響力があるかもしれない、そんなことを感じることが多々あります。

なぜか・・・と申しますと、例えば、CMを制作される方々は広告業界のアートディレクターであり、雑誌などの編集者の方も言葉に対してのみならず紙面のデザインに拘る分野のお仕事です。Web上に各種サイトを制作されるのも、Webデザイナーです。現代、何かを社会に向けて発信される方々は、視覚効果として、必ずデザインにも拘る必要に迫られます。これら仕事上デザインを気にする方々が、デザインに関わるものに目を通すことを積極的に行うであろうことは、自然に起こりうることのように思います。
そして、デザインに関して書かれたものが、一般社会へ向けた発信への発想の参考になることは、十分起こりうるということです。

ブログ人口もどんどん増加する昨今、日曜大工のごとく日曜Webデザインといったようにデザインに拘る、デザインを仕事としているわけではない人々も増えてきています。
ごくごく自然に、デザインを巡る様々な事柄が、社会全体に入り込みやすい地盤は出来つつあるとも言えるかもしれません。

デザインに対する社会認識を良くできるかどうか、それが、デザインについて語られる中での誠実さにもかかってくるかもしれないということ、そんなことも感じるこの頃であります。
posted by Rin at 12:18| Comment(9) | TrackBack(0) | デザイン全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月07日

携帯話

携帯電話を買い替えました。
本当は、まだ買い替えたくなかったのですが、丸2年使ったら、調子が悪くなってきてしまいました。保護フィルターや保護ケースも使って大事にしていたので、見た目はまだ新品並にきれいです。なのに、電池がまるでもたない、充電差込口内部に一目ではわからない異常があるらしく、うまく受信できなかったり。結果、修理に出すより、様々なお得な割引を当てると機種変更する方が全然お安いなんてことになりました。とてもフクザツな心境、2年で限界だったの・・・?という少々哀しみモード。機能的にかなり気に入って使っていましたので。

わたしは、機械オンチではなく、むしろ機能を使いこなしたりが得意な方だと思います。(例えば、DOS-V機を自作してみたことがあるくらいに。)パソコンに関してなどを記事にも書いてきておりますが、仕事に反映させたりもあって、様々なものの新機能についても常に情報のアンテナは敏感に作動していたりです。それと同時に、モノを大事にしたい気持ちもけっこう強くあり、丸ごと簡単に買い替えるのではなく、部分的なメンテナンスをできる限り試みたい使用者でもあります。
しかし、携帯の今回の買い替え、これが現在の携帯文化などの実情といったところでしょうか。買い替えに拍車をかけるようにシステムが出来ています。ホント、命が短いです。
まぁ、それによって機能性デザイン性が向上して、将来的には長持ちする、ずっと使いたいものが出来たらいいのになぁなんて思っていたりです。

F902i.jpgそして、新しく買った携帯。こうなったらと、すでにほとんどのショップで在庫がなく手に入らないものを、探し出してゲットしました。
レスポンスが悪いとかと口コミ情報があったものでもあるのですが、そう気にならずに使えそうです。写真は、はずして撮りましたが保護ケースもすでに装着して、ちょっとでも長く使いたいなぁと思っています。
2〜3日は、いろいろと以前のものと比較して、あーでもないこーでもないといじることになります。

さらに、新しく買った携帯には新しいストラップをと、つけましたものは、知る人ぞ知る「神谷バー」の“デンキブラン”のストラップです。最新の赤い携帯に不思議としっくりして、おっ、ちょうどよかったと心ひそかに喜んでたりします。最新のものに、“デンキ(電気)ブラン”(電気がまだめずらしかったころ、電気のイメージから名づけられたカクテル)というのがミソです。こういう、少々ニッチでメジャーなものや、なんとなく一人納得の意味付けしたりが好きなんですね、わたくし。
「神谷バー」について語ろうと思うと、それだけでそれなりの長文記事になってしまいそうですので、今日のところは、詳しくは「神谷バー」のオフィシャルサイトでご覧ください。詩人・萩原朔太郎も「神谷バー」で歌を詠んでいます。それだけでも、ちょっとした歴史も感じられて、最新携帯と一緒に眺めながら、意味深くモノ想ってみたりな本日です。


追記(2006.04.16):昨日、ヨドバシカメラ梅田店に行きましたら、この写真の機種の赤、在庫があるようになっていました。けっこう人気があって、追加製造されたのかなぁ・・・。わたしの入手した時期は、関西圏で置いているお店、ほんとなかったのですが。

2006年04月04日

夜桜 京都にて

京都20060401.jpg

「デザインの部屋」からの帰り道。
京都・Sferaビル近く、白川沿いにて。
さらに得した気分。春爛漫。
posted by Rin at 00:05| Comment(5) | TrackBack(0) | 街角・風景 等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月03日

新たな挑戦に向けて

タキロン株式会社 
100%design 開発メンバー様

拝啓 桜美しき季節、皆様におかれましては、ご清祥のこととお喜び申し上げます。
このたびは大変ご丁寧なメールを頂戴し、恐縮しております。
昨年の100%designの折、拝見させていただきました東京電力・町田ひろ子アカデミー・輸入住宅産業協議会のブースに置かれていた、LEDの色鮮やかなグラデーションで発光する椅子。それを取り上げさせていただきました記事をご覧くださって、開発メンバーの方々にお喜びいただいているとのこと、このようにブログを綴ってまいりましたわたくしにとりましても、うれしいことでございます。
メール、ありがとうございました。

100%designでのLEDを使った商品は、大きく注目されるもののひとつであったと存じます。
素材としてにとどまらぬ、開発へ意欲をもって取り組んでおられる方々の挑戦が、目に見える形としての良き結果を生み出されますことを、つたない場ながら書かせていただきましたデザインに関わる者としましても、願うことにございます。
会場でお話をお伺いさせていただきましたご担当者の方も、また今回いただきましたメールにも、とてもご誠実な心意気を感じますものございまして、このように改めて記事とさせていただきました。
このようなやり取りが巡りめぐって、双方にとりまして、努力や意欲の心にささやかながらにも繋がっていくものがございましたなら、この上なく喜ばしく存じます。

開発メンバーの皆様の、今後のご活躍を楽しみにしております。

                                   かしこ     

<100%design LED関連記事>
http://katachi-data.seesaa.net/article/10304649.html
http://katachi-data.seesaa.net/article/10434010.html
posted by Rin at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月02日

「デザインの部屋」塚本由晴氏

デザインの部屋-塚本由晴氏.jpg昨日は、岡田栄造氏主催のミニ・シンポジウム「デザインの部屋」の第5回目に参加させていただいた。場所は前回と同じ京都のSferaビル。今回のゲストは建築家・塚本由晴氏。岡田氏にとって、「デザインの部屋」での年上のゲストの方は初めてのことだったとか。しかも、この日がお二人の初対面の日でもあったそうで、そんな緊張感もはらみつつも、なごやかなシンポジウムが立ち見も大勢の大入り状態で進められた。

塚本由晴氏と貝島桃代氏のアトリエ・ワンの作品集「アトリエ・ワン・フロム・ポスト・バブル・シティ」が、3月20日に発売されている。わたしが読ませていただいているブログを書いておられる方の中にも、この作品集を予約購入されている方もおられるくらいなので、現在、若手の建築士の方で、その影響を少なからず受けておられる方も多いのではないだろうか。
今回のお話の中でも、この作品集についても触れておられたが、誰か第三者の眼から創られたものではない手作り感というか、そういった肌触りのようなものが作品集全体に一貫したものがあり、お話から感じる建築への取り組みも、携わってこられた建築そのものも、“人”あってこそといった“人間”を感じられるもののように改めて感じた。

塚本氏は、バブル真っ只中の1987年のころ、日本を離れパリに1年留学されておられたそうだ。そしてパリから帰国後の大学院時代にアトリエ・ワンを貝島氏と設立されておられるが、パリ留学のご経験と大学院時代に学んでおられたことは、その後の建築への取り組みに大きく影響なさっておられるようにお話から感じられた。
ハウス&アトリエ・ワン.jpg 大学院では非常に深く建築を洞察する建築構成論を、徹底して学んでおられたという。室と室の関係、内部と外部の関係、それぞれの接続関係、それらの要素を観察し分析することで見えてくる建築の良し悪し。良い建築は、これらの意味づけがやはりきちんとなされているということだった。その意味づけの裏には、“人”がある。住宅であれば、まさに個人のものであるが、住宅に限らず“個”である人の行動、その現象を観察突きつめ、用途によって最もあった空間を成立させることに、それぞれがのびのびと生き活きることができる空間が成り立つことも語っておられるようにも思えた。
それをご自分たちに当てはめて実践しておられるのが、ご自宅兼事務所の“ハウス&アトリエ・ワン”なのかもしれない。

そして、いったん日本を離れて、外から日本をご覧になってみての想いのようなもの。これらは「メイド・イン・トーキョー」といったものに、結びつくように思う。

最近、わたしが漠然とした疑問や不安に感じていたようなことにも、実は今回のお話で勇気づけられた部分があった。
わたしは大きな意味でのデザインについて、どうも自分の中での結論を一足飛びに導き出してしまったり、それがあながち間違っているとも思えなかったりがあるのだが、答えはひとつではないけれど、自分の考えもそれはそれで間違ってもいないかな・・・、そう思えるものがお話の中にあったのだった。
うまく説明しにくいのだが・・・。
わたし以外でも、またそれぞれに、アトリエ・ワンが発信なさってこられたものに、勇気づけられた人は多いように思う。
そしてわたし自身としては、うまく説明しにくい部分についてを、一足飛びな結論だけではなく、理論立てて歴史などにも基づいて語れるようになれる勉強が必要なものかもしれないと思っている。
プロセスの大切さも、お話の中にも出てきた。そういった勉強を続けていく上で、わたしなりの発信も活かされるようになりたいものである。


アトリエ・ワンの今後のご活躍にも、目が離せない。

<塚本由晴様、作品集へのサイン、ありがとうございました。大切にしながら、今、じっくり拝読させていただいております。
岡田栄造様、お疲れ様でした。デザインの部屋でのお話、大変勉強になります。>







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