2006年02月09日

COREDO日本橋

コレド日本橋2.jpg1月末のこと、ほんの少し東京を通り過ぎる用事があって、「COREDO(コレド)日本橋」だけ訪れることができた。
すっかり遅くなってしまったが、その時撮った写真と共に、記事に残しておきたい。

【住所】東京都中央区日本橋1丁目4-1
【TEL】03-3272-4939
【営業時間】
ファッション・雑貨: AM11:00〜PM9:00(平日・土)
・AM11:00〜PM8:00(日・祝日)
レストラン: AM11:00〜PM11:00(平日・土)
・AM11:00〜PM10:00(日・祝日)
デリ・フード: AM10:00〜PM10:00(平日・土)
・AM10:00〜PM9:00(日・祝日)
※B1Fの一部店舗は平日AM7:00から営業

【開業】2004.03.30 <新築>
【建築主】三井不動産梶@(有)ティタワー
【事業主体】三井不動産梶@東急不動産
【運営】三井不動産
【テナント構成】物販13店 飲食20店
【設計】
日本設計・東急設計コンサルタント設計JV
建築:日本設計
デザインアーキテクト:コーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツ
商業環境共用部デザイン:ギャルド・ユウ・エス・ピイ
【協力】
カーテンウォールコンサルタント:ALTクラディング&デザイン
タケノヤ事務所
サイン計画:井原理安デザイン事務所
照明計画:小西武志+建築照明計画
アートワーク計画:ナンジョウアンドアソシエイツ
【施工】清水・三井住友・東急建設JV
[商店建築 2004.06掲載]

【関連HP】http://www.coredo.jp/


「COREDO日本橋」は、当ブログにてこれまで記事にさせていただいてきた東京・日本橋再開発物件の中でも、先陣を切る一昨年2004年にオープンした施設である。東急百貨店・日本橋店跡地(白木屋デパート跡地)に建てられた「日本橋一丁目ビルディング」の低層階(4階まで)商業施設部分が、「COREDO日本橋」となっている。
オープン初日で6万人、最初の週末で8万5千人を動員したそうだ。

その名前の由来は、英語で核を意味する“CORE”と江戸“EDO”をつなげた造語という。五街道の起点として、かつて日本の流通・商業の要でもあった伝統ある日本橋で、新しいランドマークとして東京の商業の“核”となっていく想いが込められたものだったようだ。
その後の周辺再開発も順調に進み、日本橋は確実に新たな目覚めのときを迎えている。

施設の事業テーマは、『時を超えて』。日本橋を活性化させていく最初の一歩を担う施設として、日本橋の持つイメージ、上質感や由緒正しさといった伝統の面と、現在のビジネス街である面の両面を考慮し、伝統を活かしつつ、これを現代的スタイルに解釈しての様々な提案がなされたそうだ。

まずデザイン面では、ビルの外観デザインは、国際金融機関の本社設計を多く手掛けているコーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツのプリンシパル・チーフ・デザイナーであるウィリアム・ペダーセン氏によって手掛けられた。外装を石・ガラス・アルミなどの異なる素材で構成されたデザインは、先進的でありながら重厚な風格も兼ね備えたものであり、南面のガラスによる弓形のファザードによって、そびえ立ちながらも柔らかなシルエットも主張するものとなっている。この弓形のファサードは、デザインのみならず、自然光を効果的に上層階事務所内に取り込む機能も果たしている。
そして外観のガラスによるクールなイメージと対比させ、内装ではヨーロッパの伝統的な建築デザイン手法をモダンにアレンジし、温かみのある色調や木質感、柔らかな曲線のフォルムを取り入れた構成となっている。落ち着きある上質な品格、心地よい温かさが、デザインでの最重要のポイントとなされたそうだ。地下1階から地上5階までの吹き抜け空間を貫通する、およそ35mの高さを持つ柱は、柔らかな曲線面の木質パネルで覆われ、コーナーを縦に走る間接照明がその高さを強調させるものとなっている。高さを魅せるダイナミックさは、その後の三井不動産の再開発「日本橋三井タワー」でも、デザインは違えど共通して感じるものがあった。

コレド日本橋1.jpg コレド日本橋3.jpg コレド日本橋4.jpg コレド日本橋5.jpg コレド日本橋6.jpg コレド日本橋7.jpg

またMD面では、三越・高島屋という2つの老舗百貨店のちょうど中間に位置し、これらとの共存共栄という面からも、“エイジで切らない、テイストで切ったMD”で構成し、幅広い年齢層を狙ったということだ。
主なテナントとしてわたしも注目して見たものは、“ソニー発祥の地”でもあるこの地での、ソニープラザの大型新業態店舗である「SERENDIPITY(セレンディピティ)」。(こちらについては、また改めてひとつの記事にしたいと思っている。)このテナントのメインターゲットは35歳前後の女性となっており、「COREDO日本橋」全体としても、上層階に入っているメリルリンチなどに勤めるビジネスパーソンをイメージターゲットとした30歳台向けのテナント構成が多いようにも感じたが、セレンディピティでは懐かしさを感じる商品を展示するがごとく販売されていたり、レストラン街では創業100年を超える老舗中華料理店「維新號」の新業態「甬江」の出店や、多くの文人墨客に愛されてきた松江の割烹旅館「皆美」も出店していたりと、古くからの日本橋ファンにも喜ばれそうなテナント顔ぶれもある。また、レストラン街の営業時間はPM11:00までとなっており、それまで夜が早いと言われていた日本橋界隈を変化させつつあるきっかけを創り出しもした。
コレド日本橋7.jpgさらに、本館と別館の間にある広場をリニューアル、休憩やランチにも利用できる憩いの空間へと変化させ、この広場が昨年2005年度のグッドデザイン賞の受賞となった。冬場は屋外であるため長居する利用はなかなかなくとも、都会にあって目に映る眺めの和やかな緑ある空間であり、暖かな季節には心地よく過ごせる空間のように感じた。また広場には、日本橋一丁目交差点角にあった「名水白木屋の井戸」(東京都指定旧跡)の石碑も、移設再現されている。この石碑は、江戸時代の呉服商を継いだ白木屋デパートから東急百貨店へと歴史を経て継がれてきた、江戸の歴史を理解する上で貴重な遺跡の名残である。

時を超える、幅広い年代層の集う場所への、トータルしての狙いは当ったのではないだろうか。平日の、ほんの短い時間を過ごしただけではあるが、様々な年代の人々が買い物をしていたり、休憩のできるスペースで打ち合わせをしていたりも見かけた。
当ブログで記事にさせていただいてきた「マンダリン オリエンタル 東京(日本橋三井タワー)」・「日本橋 三越本店」と共に、年月を超えて人が集い賑わう街の施設であり続けることを、今後も見守ることができればと願う。


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