2006年03月13日

HAPPY?

今年1月から始まったドラマが、最終回を迎えつつあるようだが、録画したりしながらも見続けていたものに、松本清張・原作の「けものみち」があった。

ドラマはドラマとして原作とは別物語として見ていれば、家族団欒で見る時間帯のものとして、おもしろい成り行きにした脚本だと思ったが、やはり原作とは明らかに違う。
なんであんな風に変えてしまうのか…、やはりテレビの場合ある程度、ハッピーエンドにしなければならないのだろうか・・・。

わたしもハッピーエンドなストーリーは好きである。だけどなぁ、松本清張の作品と言えば名作で、あの話が名作たらんとするところは、主人公の悲劇的末路と、どこまでも悪党の巧妙さにある気がする…。白昼の死角。なさそうで有り得る、真実味ある事件であったり人間心理であったり、それらが折り重なって主人公の悲劇は成り立っているし、名作なんじゃないだろうか。

この手のハッピーに終わらせは、いろんなドラマであったが、NHKで再放送されていた山本文緒・原作の「ブルーもしくはブルー」にしても…、少々考え込んでしまった。
原作と、ハッピーへの捕え方が違うように思える。

「風と共に去りぬ」の続編小説が出た時に読んでみて感じた違和感も、なんとも言えなかった。なんでわざわざ、レット・バトラーが戻ってくるなんて、付け加える必要があるんだろうか…。あれを読んで、戻ってきたらいいのになんて、安っぽく恋愛沙汰で捕えるには本当に名作すぎる。壮大な歴史を背景に繰り広げられる人間模様。気高き人々。それにあの最後は、アンハッピーというものではない。ただの恋愛小説ではないのだ。わたしは、そう思う。

ヴァチカンにあるミケランジェロの壁画の裸体画に腰衣を描いて、後世に“フンドシ画家”と言われた画家がいたそうだが・・・、名作に付け加えて台無しになることは多々あるようにも思う。

そういえば今、「ダ・ヴィンチ・コード」が文庫化されたので遅ればせながら読んでいるが、映画化されたものとの違いを、これもとくと拝見したいと思っている。

繰り返し述べておくが、わたしはハッピーストーリー好きである。だけど、自分に置き換えてみての場合のハッピーなども、少々包み隠しておくぐらいの方が魅力的かなとも思っている。


posted by Rin at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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