【住所】東京都中央区銀座7-6-1
【TEL】03-3478-2100(カスタマーサービスセンター)
【営業時間】AM11:00〜PM8:00(日は PM7:00まで)
【開店】2004.09.03 <内外装 全面改装>
【経営者】LVJグループ梶@ルイ・ヴィトン ジャパン カンパニー 泰 郷次郎
【設計】建築:青木 淳建築設計事務所 清水建設
内装:ルイ・ヴィトン マルティエ アーキテクチャー・デパートメント
エイチアンドエイ
【協力】照明:ジョージ セクストン アソシエイツ
【施工】建築:清水建設 内装:高島屋スペースクリエイツ
[商店建築 2004.12掲載]
【関連HP】http://www.vuitton.com/
日本のルイ・ヴィトン ブティックとして、最初(1981.09オープン)の直営店である「銀座並木通り店」のリニューアル。当初は地下1階、地上7階のビルの1階のみの展開だったものを、1996年から段階的に増床。2004年9月3日リニューアルオープン前の改装により、すべての階を使用した大型店(総延べ床面積1,597u)となった。歴史ある直営店ということを踏まえつつ、時代とともに大きな変容を遂げた並木通りに適応したデザインが求められたものだったという。昨日記事にしたの「六本木ヒルズ店」と同じく、青木 淳氏設計のものの6店舗目となる。青木氏によると、「私のルイ・ヴィトンのファサード作品の集大成」ということだ。
その外装は、ライムストーンに近似させたGRCに、光を透過するマンダレーホワイトという白い大理石をランダムに象嵌したパネルを使用。昼間は遠めには重厚な大きな石の塊ような姿が、夕方からその外壁にちりばめられた大小の四角い大理石の内側に照明が点り、プログラムされた発光パターンで明滅する仕掛けになっており、昼と夜では大きく異なる印象を与え、並木通りの昼夜の表情の違いにも相まっている。この外装は一見したところでは、何階層なのかわからないのも特徴と言えるかもしれない。
内装では、地下1階から2階までの吹き抜けに、浮遊感のある鞄をディスプレイするというニューヨーク店で行った方法を採用。またこの並木通り店で、初めてLEDを使ったモニターも設置された。
松屋銀座店と至近距離にあり、取り扱い商品にもさほど差はないが、国内最大のウォッチ&ジュエリーコーナーをはじめ、トラベル・ラゲージが充実したフロア、スペシャルオーダーのコーナー、5Fの多目的スペース等、ここならではのスペースで構成され、直営店としての歴史が古いだけ古くからの顧客も多く、客層の棲み分けはできているそうだ。
松屋銀座店・表参道店に、六本木ヒルズ店とこの銀座並木通り店、東京の青木 淳のルイ・ヴィトンを比べながら廻ってみるのも楽しいかもしれない。

