2005年12月22日

ドイツクリスマスマーケット大阪 2005

東京デザイナーズウィークの時に感じたことのひとつに、世界各国の大使館が自国を日本でアピールすべく、各種イベントに力を注いでいるということがあった。

大阪・梅田のスカイビルでのクリスマスイベント「ドイツクリスマスマーケット大阪 2005」は、ここ3年ほど、毎年行われているイベントである。
だが今年から来年にかけては、ドイツ連邦共和国大使館・大阪神戸ドイツ連邦共和国総領事館・ドイツ外務省の主催により、「日本におけるドイツ年 2005/2006」として、全国各地で1200件を超える文化・経済・科学の各分野の行事が行われ、日本にドイツという国を紹介していくという年とされており、この「ドイツクリスマスマーケット大阪 2005 」もその行事のひとつにも組み込まれている。

こういった世界各国の文化交流が活発化してきている要因に、インターネットの普及はかなり大きなものがあるように思う。

Xmasスカイビル2005-1.jpg新梅田シティにそびえたつスカイビル・空中庭園の下、10万個のイルミネーションで華やかに彩られた高さ約27mの大きなクリスマスツリーが飾られ、その周りにはドイツから船で運ばれてきたという、イルミネーションで装飾された木製の小屋“クリスマス・ヒュッテ”が軒を連ねて、ドイツで開催されるマーケットとまったく同じ様式のクリスマスマーケットが登場している。
また、世界に4台しかない110年の歴史をもつという木製のアンティークメリーゴーランドが楽しげに回り、梅田の中でも最も未来的イメージを放つ高層ビルの一画が、まるでおとぎの世界に変身したような会場の様子である。
時間帯によって、クリスマスソングのライブも行われている。

クリスマスの夜、25日までの開催なので、ご興味ある方はお早めに。

Xmasスカイビル2005-2.jpg Xmasスカイビル2005-1.jpg Xmasスカイビル2005-4.jpg Xmasスカイビル2005-5.jpg

2005年12月17日

amadana & CDT YEAR END PARTY

先週土曜日のセミナーで東京を訪れ、その時ついでに観て廻ってきたところを記事に・・・というその前に。

一昨日の15日夜、再び東京へ行ってまいりました。
今回は、当ブログでも記事にさせていただいてきた、amadanaCDTの関係各所が一堂に会する忘年会、“YEAR END PARTY IN CLASKA 2005”にご招待いただいての東京訪問。翌日朝一番には大阪へ帰ってきました。(休みをとって、この際東京をじっくり観て廻ろうかとも考えたのですが、そうもいかないのがサラリーウーマンの宿命です。)

各公式サイト:
amadana⇒http://www.amadana.com/
CDT(Craft Design Technology)⇒http://www.craftdesigntechnology.co.jp/

REALFLEET/ Intentionallies/ Tycoon Graphics/ Advertising Orchestraの4社合同での忘年会ということで、どんな方々が来られるかを想像しただけでもわくわくしながら(その心情は、ほとんど一ファンのノリですね)いざ会場へ、そして行ったからにはぜひ記事にと、到着早々お見えになられていた鄭 秀和氏にブログ記事にさせていただくご承諾を得て、さらに感激の嵐の中(笑)、写真も数々撮らせていただきました。

東京デザイナーズウィークの時、amadana直営店を訪れた際も、REALFLEETの方(後ほどご紹介)に店内写真を撮らせていただいてよいかをお尋ねし、とても快くご承諾いただいたのですが、昨今なかなか撮影させていただけないところも多い中(例えば100% Design Tokyoの会場などもそうでしたが)、“守り”についても“守り方”を考慮されておられる姿勢も感じられ、その対応を受ける側からすると実に清々しく、それがさらに興味から好感に変る、ビジネスとしても大切な要素であるようにも思われたひとつです。
amadanaとCDTともに、万人に受けようというブランドコンセプトではないところで勝負しておられ、大手メーカー主導とは切り口の異なる若々しいエネルギーからもくる、その“攻め”と“守り”のバランスが、2007年問題などを背景とした日本の今後のビジネスシーンでも、おおいに活躍の期待されるものではないかと感じるところでもあります。

それでは、会場の様子など写真でのご紹介を。

会場の様子.jpg DJ-clam氏.jpg

ビンゴの様子1.jpg会場は、熱気ムンムン。バックミュージックにミラーボール、大勢の招待客の方々が飲み物を片手に歓談、そのそれぞれの和で会場は埋め尽くされていました。
そして、盛り上がったのはビンゴ大会。右写真はビンゴ大会中の時のもの。中央は壇上並んで立たれた鄭 秀和氏・Azzami氏、そして左サンタ姿はREALFLEET代表取締役の熊本浩志氏、右上がREALFLEETプレスご担当の新井氏。
amadana・CDTの商品をはじめとした豪華商品の数々に、会場の皆さん(わたしも含め)は、スクリーンに映し出される数字を追うまなざしも真剣、自然に力が入っていました。

ビンゴの様子2.jpg特賞は、デザイナーズウィークのフォーラムで、お話もされていた鄭 秀和氏設計のバリ島のヴィラ宿泊券。3千万円相当とか?!?(笑)


ビンゴ商品.jpgそしてこちらは、わたしがビンゴでいただきました(!)の商品。CDTの数々と、このトレーナーはどこかで拝見したことがあるなと思っていたら、雑誌Casa BRUTUSの11月号で、ディーター・ラムス氏について取材を受けておられる鄭 秀和氏も着ていらしたものです。CDTの記念オリジナルトレーナー。うれしいのなんの!ビンゴ運がありました。


市山さやかさん.jpg 西さんと鈴木さん.jpg  村山浩一氏.jpg
REALFLEETの女性陣もレディサンタとお品のあるバニーさんとなって、会場に華をそえ、がんばっておられました。とても綺麗な方ぞろい。左上写真の右が、amadana直営店を訪ねさせていただいた時にいらっしゃり、色々お話をお伺いしたREALFLEETの市山さん。店舗統括マネージャーをなさっておられるという、とてもしっかりとされた素敵な女性です。会場でも、いろいろお気遣いをいただき、ありがとうございました。
下写真も、直営店を訪ねさせていただいた時にいらっしゃられた村山氏。店内で撮影させていただいたりの際のご対応、ありがとうございました。

中村直登氏.jpgこちらは、ご招待メールをお送りいただいたIntentionalliesの中村氏。メール、ありがとうございました。とても楽しいひとときを、過ごさせていただきました。

安藤孝史氏.jpgまたこちらは、Advertising Orchestraの安藤氏。CDTについて記事にさせていただいた際、お電話で購入先などをお伺いもしましたが、その時にご対応くださった方。CDTの大阪での販売先は現在、以前の記事でご紹介した南堀江の「コピーライト」と、梅田のイーマ内4Fの「クエルクス」でも取り扱っておられるとの情報をいただきました。このCDTのお仕事をはじめられるにあたって、Azzami氏と行動を共にするのに髪を剃られたとか。今後のCDTについて、国内だけでなく海外に向けても市場を広めていかれようという意欲的なお話や、海外向けの対応ではファイルだけが閉じ穴の数が異なるなどでのご苦労話など、とてもにこやかにお話くださいました。ありがとうございました。


高島郁夫氏とト田公樹氏.jpgさてこちらの写真右は、潟oルスの代表取締役社長・高島郁夫氏と、左は日興コーディアル証券鰍フ柴田氏。高島氏については、古くから、あるインテリア関係の交流会でお世話になったりしている方が、大学の後輩ということでお話をお聞きしていたので、どのような方かとずっと気になっていた方だったのですが、さすが貫禄がおありになるそのご様子。

また写真はないのですが、ちょうど座った席で隣あわせてお話した20代の男性は、専門学校の非常勤講師でCADを教えておられる方でした。会場には、本当に様々な方がいらっしゃいました。


熊本浩志氏.jpgそして、サンタ姿から解放された時の熊本浩志氏。サンタでの司会、お疲れ様でした。

Azzami氏.jpgカメラに向かって、お酒を片手にクールにダンディにきめてくださいましたAzzami氏。

鄭秀和氏1.jpg 鄭秀和氏2.jpg
最後はこの方、鄭 秀和氏。パーティー会場の中をあちこちにお気遣いながら、会の進行のため終始動き廻っておられました。そんな中、お写真も撮らせていただき、ありがとうございました。
カメラからだとわかる少しお疲れのようなご様子が気になっていましたら、「昨日、寝ていないんですよ。」とのことで、本当にお疲れ様でした。カメラを意識されておられない時のワンショットの方が、素敵な表情をされているように感じましたので、2枚載せさせていただきました。


このブログもリンクいただいている方々をはじめ、様々な方にお読みいただけるチャンスが出てきて、大変うれしくも身の引き締まる思いで、書くということについても考えるようになってまいりました。そこであえてつけ加えさせていただきますと、ブログがプロパガンダ的要素も持つなら、それが少しでもデザイン業界にとっても、よい方向へ向かうような要素でありたいと思うこの頃です。
デザインされるものは、それを好きだと思って購入し使うのも人、つくるのも人、販売するのも人です。
今日掲載させていただいた記事から、ただパーティーがあったということだけではない、そのデザインされているものの背景にある人々の様子を垣間見て、より親しみをもってデザインを感じてもらえる、そのようなものでもありえることを願ってもおります。

ブログを書き始めてよりデザイナーズウィークのフォーラムで2度、鄭 秀和氏のお話をお聞きし、そのお話によっても様々なことを考えるようになりました。このブログ内で鄭氏のお名前で検索すると、今日の記事以外で7つの記事が出てきます。
‘デザイン’をキーワードに、様々な垣根を越えていかれる今後のご活躍も、楽しみにしております。



追記(2005.12.21):今日、梅田・イーマのクエルクスに行ってきました。店頭に並べられたCDT。店員さんのご許可を得て、撮らせていただきました。
そして、ビンゴ大会でいただいたペンを入れるのに欲しいと思っていたペンケースを購入(¥3,500)。帆布タイプのもので、なんと今日入荷したばかりの新作だとか。
クエルクス店内CDT.jpg CDTペンケース.jpg

2005年11月14日

BOTSU展

東京デザイナーズウィークのショップエキシビジョンとして、「BALS TOKYO」内イベント開催空間‘unwrap’にて、『BOTSU展』が開催されている。現在も開催中(2005年11月15日(火)まで)のものなので、東京デザイナーズウィークの特集記事とは別枠で記事にさせていただくことにした。

この展示会へは、5日の夜、新宿・リビングデザインセンターOZONE訪問の後に訪れた。
実は「BALS TOKYO」のある「BALS STORE」へは、4日の朝、「Casa BRUTUS Cafe@SELAN」を訪れる前にも行くには行ったのだが、まったくドジなことにOPEN時間がAM11:00というのを見落としており、シャッターの降りた入口前でため息をつくことにもなってしまったのだった。(苦笑)


BOTSU展.jpg『BOTSU展』とは、著名なクリエイターの方々のお仕事やコンペティションの提案過程で生まれた不採用案、“ボツ”となった案に焦点を当てた展覧会。(この展示も内部の写真撮影は禁止だったので、画像でのご紹介はできない。(残念!))

□出展されていた参加クリエイター□
(『BOTSU展』案内はがき内記載順)
・浅葉克己氏<アートディレクター 1940年神奈川県生まれ>
・鄭 秀和氏<クリエイティブディレクター 1968年神奈川県生まれ>
・岡本一宣氏<アートディレクター 1951年長崎県生まれ>
・隈 研吾氏<建築家 1954年神奈川県生まれ>
・桐島ローランド氏<フォトグラファー 1968年神奈川県生まれ>

この5人の先生方の、見事世に出た作品の影にあるボツ案。それらにもチャレンジや思い入れが存在していたわけであり、それを展示という形で世に送り出すというこの企画、規模は小さくてもなかなか興味深いものだった。

それぞれの方々へ、“BOTSUに関する10の質問”として行われた質問と、それに対してのご回答をパネルにして作品と共に展示もされていた。

一番悔しかったBOTSUは?の質問について、

・浅葉克己氏
サントリーウイスキー21のCMで、日比野克彦氏と竹中直人氏(おふたりは同級生だそうだ)に協力してもらい、日比野氏にダンボールへ絵を描いてもらってそれで家をつくり、竹中氏が酔っ払って帰ってきて電気をつける・・・といった設定のものを制作されたそうだが、社長より酔っ払いとその雰囲気は(貧乏くさいと受け取られたそうで)ふさわしくないと却下されてしまったというもの。

これは、今、CMで採用されてもおもしろいかもしれない・・・と、わたしなどは思ってしまう。

・鄭 秀和氏
悔しくもあり、思い出深くもあるBOTSUだそうだが、
世界的な某日本企業の都内本社ビルのコンペで、働く社員さん方のために温泉も掘ってみようという案を出し気には入られたのだが、そのコンペの時になんと・・・9.11のテロがあってコンペそのものがうやむやになってしまったというもの。

その偶然はあまりに衝撃的で、ビルのコンペの最中にビルが崩壊したニュースには、鄭氏ご自身も怖い・・・と思われたとのこと。
(あと、わたしは当ブログで鄭 秀和氏についての記事を書くとき、“建築家”としてきたのだが、確かに現在のお仕事から考えると、“クリエイティブディレクター”が正しい。(失礼致しました・・・。))

・岡本一宣氏
ゴルフ場関連の本で、洋書のようなとても豪華でスタイリッシュな本が出来上がったのに、経営事情により仕上がったのにお披露目ができなかったというもの。

そういう事情でのものは、本当に悔しいやら残念やら・・・大変複雑なものがあるように思う。

・隈 研吾氏
悔しかったBOTSUについては空白で、大変だったBOTSUとして、
愛知万博のマスタープランは、BOTSUになったから5年間他のことが出来たので悔しくはなかったが、その案がBOTSUになるまでのプロセスが大変だったとのこと。

国家プロジェクトはBOTSUになるのも大変なのだと、実感されたそうだ。
想像するだけでもそのスケールのBOTSUは、とても重いよう思う。

・桐島ローランド氏
とある女性誌の撮影で、当時は誰もやっていないライティングで撮った時に、先進的すぎてクライアントからNGが出てしまったというもの。

今ならできることも、前例のない先進的なことについて企業が最初の一歩を踏み出すのは、なかなか大変なことなのだと改めて思う。

BALS-TOKYO.jpgまた、桐島氏のBOTSUには、会場となった「BALS TOKYO」OPEN時のパンフレットに使われた写真(左)の、宙に腰をかけた状態の女性の写真が、ちゃんと椅子に腰掛けた状態のままのものもあった。
これは確かに、この最終のものがおもしろくて良いよう、わたしも感じた。


どんな先生方のお仕事にも、必ず、“BOTSU”も存在する。だが、そんなBOTSUも、時代や相手先の事情や受け取る人の感性によっても、BOTSUがBOTSUでなくなったりもするのだ。
また、このような展示が行われたなら、ぜひ拝見したいよう思う。
この『BOTSU展』、11月8日にはパーティーもあったようで、行ってみたかった・・・。

なお、15日までの展示となっているので、ご興味ある方はお急ぎのほどを。

2005年11月12日

TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005 〈その5〉

東京デザイナーズウィーク・メイン会場のある青山より少し離れ、新宿でも興味深いイベントが行われていた。
TDWラッピングバス.jpg移動には、東京デザイナーズウィーク期間中、各会場を結んで運行されていたラッピングバスを利用した。時刻表はない運行状況案内などをバス停でボランティアスタッフの方々が対応しておられ、その丁寧で一生懸命なご様子が、ちょうど歩き疲れ始めていた(苦笑)わたしには暖かいものだった。メイン会場でも、大量な資料を抱えてフラフラウロウロしていたわたしに紙袋をくださった方がいらしたりと、各会場のスタッフの方々、ボランティアスタッフの方々にも、お疲れ様でした!ありがとうございました!と、ここで述べておきたい。
こういったデザイン世界を社会的に啓発していこうとするイベントが続いていくことも、それをうまく運ばせようと努力する人々があって、はじめて成り立つものなのだということを改めて思う。


新宿でのイベントだが、新宿パークタワーのリビングデザインセンターOZONEで、「ボーエ・モーエンセン展」「スウェーデンスタイルAnnex展」 「Design UK 26本のモルト」などの展示やフォーラム・セミナーなどが行われており、ここでは展示のみ拝見してきた。

ボーエ・モーエンセン展1.jpg「ボーエ・モーエンセン展」では、‘デンマークデザイン’の概念を確立した一人でもある家具デザイナー、ボーエ・モーエンセンの生誕90周年を記念して、駐日デンマーク大使館とボーエ・モーエンセン展開催実行委員会が東京デザイナーズウィーク参加企画として開催したものだそうで、現在製造されている家具全点が一堂に展示され、座ってもかまわないようなっていた。

ボーエ・モーエンセン展2.jpgいろいろ座ってみたが、本当に足が痛くなってきていたわたしには、このソファの座り心地は、このまま眠りたいくらい気持ちがよかった。ちょうど頭も横にもたれかけられるようなっており、そのクッション具合がまた絶妙の心地よさなのだ。
このソファ「ウィングバック2Pソファ」は、58歳の若さで癌で亡くなった(1972年)モーエンセンの、亡くなる前年に発表された最後のデザインのものだそうだ。
デンマークが誇る偉大なデザイナーの最後の作品。そんな経緯は、実は帰ってきてからカタログを調べていて初めて知った。引き寄せられるように座っていたソファだったが、どんな想いをこめてこれが制作されたのかを思うと、さらに感慨深いものがある。


happy-style.jpg‘Happy Style’とも名づけられた「スウェーデンスタイルAnnex展」は、新しいスウェーデンのデザイナーとアーティスト、9ユニットを紹介するもので、さまざまな種類の素材の中からインスピレーションを引きだすセンスのあるデザイナーたちの、創造性を日常生活へ活かしたデザインの作品展ということだった。展示ブースの色鮮やかさも楽しげな展示であった。
‘デンマークデザイン’同様、北欧デザインは、日本でも注目の高いものだ。スウェーデンではお国柄として、‘グッドデザインをすべての人に’という発想があって、多くの人々によりよい生活環境を与えるものとして、日常生活のあらゆる場面にグッドデザインが活用されているそうだ。環境土壌そのものが、デザイナーを育てるにふさわしい状態にあるというのは、すばらしいことと思う。
調べていて見つけたサイトも、ご紹介しておく。
swedendesign
スウェーデンスタイル・ブログ/北欧デザインニュース


26本のモルト.jpg「Design UK 26本のモルト」は、スコットランド・イギリスの26人のライターが、26人のデザイナーと組んで創ったシングルカスクモルトウィスキーのラベルを紹介するもの。一昨日〈その4〉で記事にさせていただいたDesign UKキャンペーンの一環として、ザ・スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティ(SMWS)日本支部主催によるものだった。このプロジェクトは、英国エディンバラにある広告コピー制作会社「ハンズティーズ」の共同創始者であるスチュアート・デルヴィス氏の発案とのことだ。
26本のモルトラベル.jpg
一本一本、なかなか興味深いデザイン。この26本だが、SMWSの会員限定の注文用紙によりセットで販売(¥180,000)もされているが、26種全樽の容量が異なり、最小の樽からでは約180本しかボトリングできないため、全世界で26本全てそろうセット数は約180セットしかないといことで、かなり希少価値なものとなっている。


THE-CONRAN-SHOP-CAFE.jpgリビングデザインセンターOZONEで様々な展示を観て廻る合間に、ちょっと休憩と立ち寄ったのが、THE CONRAN SHOPのCAFEである。カフェで使われていたペンダント照明だが、これが非常に繊細な夢見るようなデザインですっかり気にいってしまった。オランダ生まれにしてイギリスを拠点に活躍中のデザイナー、トード・ボーンチェ氏のデザインとのことだ。ボーンチェ氏は、2003年英国デザインミュージアムのデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞されている。

TordBoontje1.jpg TordBoontje2.jpg
ペンダントのシェードのつくりだが、真鍮ニッケルメッキの薄い板状のものを巻きつけるようになっており、THE CONRAN SHOP内で販売もされていた。高価なものかと思いきや、なんと¥8,925(ペンダントコードは別売)という気軽に手の届くお値段にも驚いた。これはどこかで使ってみたいと思った。
なおTHE CONRAN SHOP CAFEでは、このボーンチェ氏の作品を使った展示を12月25日まで行っているそうだ。なるほど、クリスマスにむけての模様替えには、うってつけかもしれない。ご興味のある方は、お茶をしにがてら訪れてみられるのにもお勧めである。(特に、女性に喜ばれるように思う。)


さて、TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005〈その1〉〜〈その5〉として特集のように記事にしてきたが、エスコルテ青山 他、まだ他にも観てきたものについては、順次記事にしていきたい。
約2日間という限られた時間であったため、すべてを観て廻ることはできなかったが、わたしが記事にしたもの以外にもたくさんの興味深い社会へ向けたデザイン活動が、この期間東京に集まっていたことは言うまでもない。
いろいろなブログやサイトを拝見していても、デザインに関係された方であっても必ずしも賛同した意見ばかりというものでもないようだが、やはり社会的になんらかの発信を行い続けていくことによって、はじめて開かれる扉もたくさんあることと思うし、また‘デザイン’に対し、心に残ること、考えることも改めて人々の間に生まれるよう思う。
それこそが、大阪・京都・名古屋、そして東京で幕を閉じたデザイナーズウィークの意義なのではないだろうか。





そして、記念特別番外編追記:

2005年11月10日

TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005 〈その4〉

5日の夜に関西へ帰るつもりだった予定を急遽6日の朝に変更し、そのための宿泊先探しや飛行機の手配をするため、5日の朝にまず立ち寄ったのが、「エスコルテ青山」である。
そこには、「Cafe growna growna Tokyo」というNTT東日本のホットスポットのカフェがあることは以前から知っており、またちょうど、駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシル(英国の公的国際文化交流機関)が行っている英国デザインキャンペーン「DesignUK」のイベント「GREAT BRITS 2005」・「DesignUK カフェ」の会場ともなっていたため、観に行くことを兼ねて一石二鳥の好都合だった。

この「エスコルテ青山」は、建築家・隅 研吾氏(当ブログでは、隈氏が手掛けられた「COCON KARASUMA」を以前取り上げさせていただいている。)によって昨年末に改装された東京・青山のランドマークで、「Cafe growna growna Tokyo」などの内装デザインを手掛けたのは、デザイナー・吉岡徳仁氏、またロゴデザインはグラフィックデザイナー・森岡寛貴氏によるものである。
「エスコルテ青山」そのものについては、後日改めて記事にしたいと思う。

さてイベントだが、10月26日から11月6日までと、東京デザイナーズウィークより少し先駆けて行われていたものである。

GREAT-BRITS-2005.jpg「GREAT BRITS 2005」は、“Air Cabin”と名づけられた全長18メートルのフッ素樹脂系の透明フィルムを使ったドームの特設会場を設け、英国で注目されている若手デザイナー5組を紹介する展覧会を行っていた。この“Air Cabin”の設計は、建築家・武松幸治氏+E.P.Aによるもの。
5組のデザイナーは、マティアス・メジーリ氏、マイケル・クロス氏&ジュリア・マティアス氏、ジュリア・ローマン氏、ピーター・トラーグ氏、パスカル・アンソン氏。展示品の撮影は禁止だったので写真でのご紹介はできないが、‘新時代の錬金術師’とサブタイトルを銘打って、日常的な素材を使いながらユーモラスさも美しさもある独創的な作品を展示していた。

ボンベイ・サファイア-デザイナーグラス.jpgまた、「DesignUK カフェ」は「Cafe growna growna Tokyo」内で、英国ボンベイ・サファイアによるマティーニ・グラスのデザイナーグラスコンペティション受賞作品グラスの展示や、英国ウェッジウッド社特製のコーヒー・紅茶を中心としたカフェメニューを登場させたりしていた。カフェメニューをゆっくりいただくのは、あまり時間がなく(ホテルや飛行機の手配などに気が取られすぎていた(苦笑))今回は断念したが、受賞作品のグラスを間近に観ることができたのはラッキーだった。このコンペティションは、2000人を超える世界各国の学生さん達がデザインしたマティーニグラスの中から各国代表を選出、さらにグランプリを決定するというもの。今回の展示では、日本大会受賞作品5点と、アジア大会の受賞作品と審査員特別制作作品が展示されていた。日本大会は今回で4回目であり、「Cafe growna growna Tokyo」のデザインを手がけた吉岡徳仁氏もコンペティション初回から審査員とのことだ。また日本大会のグランプリを受賞した作品は、2006年4月に行われるミラノ・サローネ期間中に開催される世界大会に出品される。その日本大会のグランプリ発表も、この「DesignUK カフェ」にて11月1日に行われていた。

デザイナーグラス日本グラン.jpgそして、栄えある日本大会グランプリに輝いたのは、多摩美術大学の鈴木啓太さんの「掌 TANAGOKORO」。水やスパイスといった素材にこだわったジンであるボンベイ・サファイアを使ってつくるカクテルのマティーニを、自然の恵みの美しい湧き水を手ですくって飲むような趣のイメージから創られたというグラス。

静かな趣でケースの中佇むグラスに、ここでもまた若い次世代のデザイナーが注いだ情熱も感じながら、この会場を後にしたのだった。

2005年11月09日

TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005 〈その3〉

わたしが11月4〜5日に東京デザイナーズウィークへ行く計画を立てた理由のひとつに、神宮外苑中央会場メインステージで行われた興味深い数々のフォーラムの中でも、この2つはどうしても拝聴しておきたいと思ったものが、4日にかたまっていたからということもあった。

まず一つが、4日の16:30〜18:00に行われた「ルイジ・コラーニ氏×喜多俊之氏」というプロダクトデザイン世界の大先生方のビッグ対談。
そしてもう一つが、18:30〜20:00に行われた、東京では金曜日の深夜にTV東京で放映されているデザイン情報番組、「Design Channel」の企画というスペシャルセッション「サイトウマコト氏×佐藤可士和氏×鄭秀和氏」。こちらもまた、デザインをキーワードに、ジャンルを越えてご活躍の先生方による興味深いものであった。
喜多俊之氏と鄭秀和氏は、大阪デザイナーズウィークのフォーラムでもそのお話をお聞きでき、その後記事に取り上げさせていただいてきている。

TDWフォーラム1.jpgフォーラムでのルイジ・コラーニ氏の印象は、とにかく強烈なインパクトのある、内側から情熱をほとばしらせておられる、そんな力強いものを感じさせる方だった。やはり、さすがというしかないのかもしれない。
対談形式ではあるが、ここではドイツからお招きしてということもあって、喜多氏はコラーニ氏から、いかにこの東京デザイナーズウィークへ結びつけたお話を引き出すかの舵取りに専念しておられ、おそらくは超ご多忙な先生方がこのフォーラムのためにお打合せできる時間もなかったのではないだろうか…、それでもうまくお話を結びつけていかれたのは、これもさすがに喜多氏であるからできたことのように感じた。
会場に設置された大きなスクリーンに、コラーニ氏の1970〜80年代の作品と、最近取り組まれておられる作品が映し出され、それらに絡めてのお話が進んでいった。

TDWフォーラム1-1.jpg TDWフォーラム1-2.jpg 
写真は、1970年代に手掛けられた車と、現在取り組まれておられるベビーのロボットだそうだ。
車・飛行機などのデザインでは、世界的にもあまりに有名なコラーニ氏の流線型デザイン。エアロダイナミクスの知識を駆使し、流体力学・空気力学に基づくそのデザインを、喜多氏もやはり、’未来のデザインを予感させるデザイン’とおっしゃられていた。またベビーのロボットは、人間の赤ちゃんと同じように学習して歩行を覚えるものとのこと。すでに2つ目のプロトタイプも完成しているらしい。
その他、人体をモデルとして都市をつくってみようというプランデザインなどもあり、未来感あふれ一見自然とは相反したイメージもいだかなくもないコラーニ氏のデザインが、その根底は自然や生命の形からもたらされたものであるということを改めて感じるものだった。

喜多氏のお話によると、コラーニ氏は学生展を観て廻られている時、竹を使った作品にご興味を示されていたということだったが、それは竹の成長の早さとしなやかさ・強さに着目され、さらに早く成長する竹を研究されておられ、それを使った高さ25mほどの巨大なドームを作ろうという計画を考えておられるからだったようだ。
コラーニ氏は、温故知新の精神、‘未来に進むために過去を見なさい’といったことも、おっしゃられていた。そのことをNASAにも助言されたことがあったという。竹という自然素材に目を向けられる姿勢は、まさにその精神からくるものなのだろう。

めったにない地球という素晴らしい星のその恵みを守るために、環境問題といった難題の解決にわたし達は取り組まなければならない、というメッセージをフォーラム最後の言葉として投げかけられ、笑顔で手を振りながらステージを去られた。


TDWフォーラム2.jpg TDWフォーラム2-1.jpg TDWフォーラム2-2.jpg TDWフォーラム2-3.jpg
「Design Channel」の企画によるスペシャルセッションでは、サイトウマコト氏・佐藤可士和氏・鄭秀和氏という3人の先生方からお話を引き出すため、日経デザインの副編集長である下川一哉氏が司会進行を務められた。
このセッションでも先生方それぞれの、これまでの作品をスクリーンに映しながらお話は進んでいった。

サイトウマコト氏は、ファッションブランドのポスターなどでも、服を見せるのではなく‘男と女’が着る服として、‘男と女’の斬新なイメージデザイン打ち出してこられたり、またタブーとされる死などをストレートに表現したりの、1980年代からのサイトウ氏ワールドを語っておられた。そして、その80年代のサイトウ氏の作品を見て育ってこられた世代である佐藤可士和氏は、社会へ初めて出たころアートディレクターになりたかったのが、広告の世界ではまずは広告のみと向き合わなければならない日々を重ね、ホンダのステップワゴンの作品を出したあたりよりその才能が活かされるチャンスが増え、現在では幼稚園のトータルディレクションなどまでされるようなられたことを語られていた。お二人はグラフィックの世界という枠を越え、“デザイン”そのものと向き合ってこられての現在なのだということが、このフォーラムでのお話でもよくわかった。

そして当ブログでも何度となく、その作品を記事にもさせていただいた鄭秀和氏。大阪デザイナーズウィークでもお話のあった、建築のお仕事としては、クラスカで創られたホテルの空間から発展し、今度はバリでのヴィラを進められておられること、また鄭氏も建築という枠を越えての、「atehaca」「amadana」の家電、そして現在大変注目され始めている文具「CDT(Craft Design Technology)」などをご紹介されていた。わたしはブログでアクセス解析もチェックしているが、CDTを検索ワードにしたアクセスがここ数日、非常に多かった。まだネット上ではそれほど詳しくは取り上げられていなかった部分もあってここへのアクセスも多くなったのだろうが、これからの展開が非常に楽しみな文具であることは言うまでもない。

先生方は3人とも共通して、何かの枠に縛られたりしておられない。これが本来のデザインという活動の姿なのかもしれないと、大阪デザイナーズウィーク以降、考えることが多い。‘デザインすることは、意味をつくること’と、鄭氏はおっしゃられていた。
自分を信じること、自分が好きだと思える感覚にいかに素直になれるか、自分にしかできないことをいかにポジティブにしていくか、それぞれの先生方からの、これからデザインの仕事を始められるだろう次世代の方々へ向けたそんなメッセージがあった。おそらく、先生方ご自身が、これらを常にご自分の中で保ち続けながら今があるのだろう。デザインへの挑戦は、まだまだ続いていくのだ。


追記(2005.11.12):現在、東京・広尾のドイツ大使館隣、旧自治大学校キャンパスで、イベント「D-ハウス」(‘ドイツの今’を見、聞き、触れ、味わうことのできる参加・体験型イベント)が行われており、その中で『ルイジ・コラーニ展』も開催されている。期間は2005年11月23日まで。
詳細⇒D-ハウス:http://www.d-haus.jp/

2005年11月08日

TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005 〈その2〉

さて、東京デザイナーズウィーク・メイン会場の青山・明治神宮外苑絵画館前広場で行われたイベントの中で、わたしが見てきたものは、「100% Design Tokyo」・「コンテナ展・ロハス コンテナ村」・「とっておき展」 ・「学生展」といった主な展示と、2つのフォーラムである。

広い会場内を区切って、一塊で行われていたおかげで廻りやすかったのだが、それでもフォーラムも拝聴して展示を一通り観て廻ろうとすると、わたしのペースでは一日で廻りきることができず、二日にまたいでぐるぐる会場内を廻っていた。


TDW100%DESIGN.jpgまず、最初に拝見して廻ったのは、「100% Design Tokyo」。
元々、コンテンポラリー・インテリアデザインの国際見本市である100% Designは、1995年にロンドンのキングス・ロード沿いに設営された小さなテントからスタートしたもので、それが今はイギリスで最も有名な現代インテリアデザインの見本市に発展してきたのだそうだ。その100%Designのコンセプトを基に、本物のデザイン見本市を日本で初開催しようということで、今回デザイン・アソシエーションとイギリスのリード・エグジビションズ(現在のイギリスでの100% Design主催運営先)との共同での、「100% Design Tokyo」の開催に至ったということ。

そういった話題性と企業と個人両方による出展ブースの数の多さなどもあって、わたしの訪れた時も大盛況で、人込みと熱気の中を掻き分けて廻ってきた。〈その1〉の記事でご紹介した、「Casa BRUTUS Cafe@SELAN」のグラスをデザインされた森田恭通氏が、こちら「100% Design Tokyo」の会場では、CAFE「DEAN & DELUCA」もデザインされており、そのCAFEも常に満員の状態であった。

中の様子や作品をできれば写真に納めて、ここでご紹介したかったのだが、会場内は撮影禁止ということで、これが非常に残念だった。(プレス関係者になりたい!と、この時は本当に思ってしまった。)各出展ブースの詳細は、デザインアソシエーションの公式サイト内に参加一覧と会場図のPDFデータが掲載されているので、ご興味ある方はそちらでどんなところが出ていたかを確認できる。


TDWコンテナ展1.jpg「コンテナ展」・「とっておき展」は、今年は「企業ブランディング」をテーマとして、様々な企業がコーポレートや商品ブランドを、四角い貨物用コンテナの中に表現していた。伊東豊雄建築設計事務所×デザインアソシエーションによるの‘四角くないコンテナ’のアルミコンテナもあり、四角いコンテナの並ぶ中で綺麗な曲線が目立っていた。アルミの細長い押出し材を組み合わせて、ワイヤーで緊張されることによって繋ぎ合わせた構造だそうだ。
TDWコンテナ展3.jpg TDWコンテナ展4.jpg
その他、一般投票によって「Tokyo Design Premio コンテナ賞」を受賞した、潟c潟cg×冨樫俊彦氏による‘住空間をとおして人と色彩の関係を追及する’というテーマのコンテナや、且實ェ精工×間宮吉彦氏による、入口でICカードが渡され‘あなたの体重を500円硬貨でお金に換算するといくらか’といった4種の体験を楽しんでもらおうといったコンテナなど、それぞれの企業・団体が工夫を凝らしての展示となっていた。
TDWコンテナ展2.jpgまた今回は、‘Lohas(無理なく健康と環境を考えた、持続可能なライフスタイルを実現すること)’をテーマにした企業のコンテナを「ロハス コンテナ村」として集め、J-WAVE×ソトコトのコンテナでは、風車を設置してグリーン電力をデモンストレーションしていた。

コンテナ展の参加一覧は、こちら


さて、この後11月4日はフォーラムを拝聴したのだが、それは次の記事<その3>で書かせていただこうと思う。

そして翌日5日に観て廻ったのが、「学生展」である。
この「学生展」は、京都デザイナーズウィークでも展示されていたのだが、京都は近くでありながら観にいくことができなかったので、今回を楽しみにしていた。エコをテーマとしたストリートファニチャーを、学生さん達がそれぞれのコンセプトを考え、様々な想い入れをもって表現。54区画各大学・専門学校別で展示されていた。

たまたまわたしが通りかかった時に居合わせてくれて、それぞれの作品を制作されたご本人のお話も聞くことができたものもあり、その時作品と一緒に写真も撮らせていただいたりしたので、少しだけなのだがせっかくなので、ここに掲載させていただくことにした。(多少の心配もあるため、他写真同様に解像度の高くない状態で、お名前はなしでご紹介する。)みなさん、とても素敵な笑顔にキラキラと輝いていた。<ありがとうございました!>
京都工芸繊維大学1 武庫川女子大学1 広島市立大学1 広島市立大学2 日本工学院八王子専門学校1 日本工学院八王子専門学校2 
東京造形大学 
ベンチを公園のように見立て緑を植え楽しめるようにしたもの、廃材となるタイヤを椅子へと変身させたもの、万華鏡のようなイメージの花びらをきれいに型抜きして椅子にしたもの、短くなった鉛筆の芯を抜いたものを綺麗に並べ固め椅子にしたもの、廃材を集成材に変化させ寄りかかれるパーティションにしたもの、2枚の鉄板のきれいなアールで人という文字を思わせるよう表現したもの、コケの生命力をそのままベンチにしたもの、等々、それぞれが一生懸命考えられた作品について、楽しそうに語ってくれる様子がとても眩しく、ほんの短い時間だったこの時間帯が、とても貴重な空気に触れることができた素敵な時間であったと感じている。

あと、拝聴したフォーラムの中でも少し話題になった、竹を使った作品もほんの一部分だが、撮らせていただいたものを掲載させていただく。 
武庫川女子大学2 桑沢デザイン研究所 京都工芸繊維大学2 HONGIK UNIV. GRADUATE SCHOOL

さらに、実は精華人(某大学の学生とOBの呼び名。だがわたしは、デザイン関連の仕事をしているが人文系出身で、デザインについてはそういった仕事をし始めてからの独学というか・・・自己流というか・・・だったりする。)なわたしとしては、そこからの出展も拝見したかったひとつだった。そこで、その中からも2作品(全部掲載したいところなのだが)載せさせていただく。
京都精華大学1 京都精華大学2

ここでご紹介した作品は、本当に一部分で、他にもたくさんの優れた作品があったことは言うまでもない。賞を受賞された作品などは、「東京デザイナーズウィークBLOG」などで大きく掲載されている。(上に載せさせていただいた中にも、100% Design賞を受賞された方のもある。)また賞などの受賞はなくとも、ここで作品を展示されるまでにがんばった全ての学生さん達のエネルギーと、それぞれの作品への想いに敬意を表したいし、これからのご活躍を応援したいと心から思う。

2005年11月06日

TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005 〈その1〉

11月4日、東京へ到着して、東京デザイナーズウィークのメイン会場である青山・明治神宮外苑絵画館前広場へいざ行かんという前に、何ヶ所か立ち寄った中のひとつが「Casa BRUTUS Cafe@SELAN(セラン)」である。
東京デザイナーズウィークBLOG・11月2日付の記事での、‘毎日、先着50名に森田恭通氏デザインの銀杏並木がモチーフとなったグラスをプレゼント’に目がくらんで(笑)の並んでまでの行動。グラスもめでたくゲットし、建築家・デザイナーが監修したランチタイム限定メニューもおいしくいただき、わたしの東京デザイナーズウィーク道中は、まずエネルギー補給から始まったという感じである。

Casa@SELAN1.jpg Casa@SELAN2.jpg
「SELAN」は、メイン会場へ続く神宮外苑・銀杏並木通りに面する、熊谷喜八氏率いるのキハチのイタリアンレストランだ。普段の「SELAN」のコンセプトは、銀杏並木通りという季節によって移り変わる情景を感じられる場所での、季節感溢れるキハチ流イタリアンをテーマとしている。「Casa BRUTUS Cafe@SELAN」は、そんな「SELAN」と雑誌「Casa BRUTUS」 のコラボレーションによる、東京デザイナーズウィーク開催期間中限定のカフェ。お店も期間限定で模様替えしている。

Casa@SELAN3.jpg
写真は、わたしの注文したランチタイム限定メニューの、建築&デザイナーのコレクションプレートである。ひとつのお皿の上に、有名建築家とデザイナーより提案してもらったという3つのお料理を含む品々が、きれいに盛り付けられている。
まず一品は、アレッシィやマジス・セイコーなどの企業とのコラボレーションでも有名なイタリアのデザイナー、ステファノ・ジョヴァンノーニ氏の提案によるツナパスタ。ジョヴァンノーニ氏は、日本滞在中に築地市場で見たマグロが印象残っていたそうで、新鮮なネタの築地のお寿司も大好きらしい。そこで、そのマグロをイタリアンへ活かしてみたらがヒントになったそうだ。
そして、マンハッタンのカルバン・クラインのフラッグシップショップを手掛けたりなどでも国際的に注目を集める、イギリスの建築家ジョン・ボーソン氏の提案によるガスパチョ。ガスパチョとは、トマトやきゅうり・ピーマンなどの野菜を使った、スペイン・アンダルシア地方で好まれてつくられるヘルシーな冷たいスープである。
さらにもう一品は、1998年パリ家具見本市での国際審査員賞グランプリやパリ市デザイン・グランプリ、ニューヨーク最優秀新人賞を受賞するなどで注目を浴び、作品はパリのジョルジュ・ポンピドゥー・センターやニューヨーク近代美術館のパーマネント・コレクションともなっているフランスのデザイナー、ロナン&エルワン・ブルレック兄弟両氏の提案による茹でたアカザエビに手作りマヨネーズを添えたもの。

どれもおいしかったが、イタリアン好き・パスタ好きのわたしには特に、ツナパスタがランチとして、他のお料理とのお味も量やバランスもよく、うれしくいただいた。
あと見づらいと思うが、この写真に写っているスリムなグラスがインテリアデザイナー・森田恭通氏デザインのもので、トロピカーナのオレンジジュースがこのお料理に無料でついてくるというサービスだった。グラスはグラスでお持ち帰りの箱入りで頂戴し、並んだ甲斐があったと上機嫌でニヤニヤしていたかもしれない。

Casa@SELAN4.jpg
このお料理をたいらげた後は、デザートにケーキ。このケーキは、当ブログでも記事にさせていただいたルイ・ヴィトンの六本木ヒルズ店・銀座並木通り店や、ニューヨークのフラッグシップショップ・LOUIS VUITTON 1 EAST 57THの設計でも知られる世界的建築家、青木 淳氏による2006年7月オープン予定の青森県立美術館をかたどったもの。1日50個限定だったこのケーキも、おいしくぺろっといただいた。こういったちょっと特別なランチには、食後のスィーツとコーヒーやティーが欠かせない気分になるもので、さらにおいしく感じるよう思う。

この他、カーデザイナーとしてキャリアをスタートさせながらカーデザインにとどまらず、インテリアの世界でも創造性豊かなプロダクトで知られるイタリアのデザイナー、デニス・サンタキアラ氏の提案によるナッツ入りビスケットがのったボルケーノ・ビスコッティ&カプチーノも1日50個限定で扱われていた。(これも50個限定でなかったら、時間をおいたティータイムで食したかった・・・。)

Casa@SELAN5.jpgこのようにお料理での話題性も楽しいものだったが、店内の一部の椅子は、やはりイベント期間限定でイームズやパントンの名作椅子になっていたり、店頭では東京デザイナーズウィーク情報満載のフリーペーパー「DAILY Casa BRUTUS」が道行く人に配られていたりと、なかなかの力の入れようで、メイン会場へ続く銀杏並木通りをデザイナーズウィーク色に染めて盛り上げていた。
このフリーペーパー「DAILY Casa BRUTUS」は、ネットサイトからもダウンロードできるので、ご興味ある方はそちらからでもまだ読める。(本日最終日分は明日ダウンロードできるようになるので、わたしもそこからチェックしようと思っている。)


またイベントが終わっても、「SELAN」は銀杏並木通りの中、都会の喧騒を忘れさせてくれる木々に囲まれた落ち着きあるイタリアンレストランとして、神宮外苑を訪れる人々の憩いの場となっている。東京へ行く時には、わたしもまた訪れたいお店のひとつである。

SELAN
【住所】東京都港区北青山2-1-19
【TEL】03-3478-2200
【営業時間】
ランチ:AM11:30〜PM15:30 [ラストオーダー PM14:30]
ティータイム:PM14:30〜PM18:00
ディナー:PM18:00〜PM22:30 [ラストオーダー PM21:30]
ディナー/日曜 PM18:00〜PM21:30 [ラストオーダー PM20:30]


追記(2005.11.07):
森田恭通氏デザイングラス.jpg(←クリックすると、もう少し大きく見れます)
森田恭通氏デザインのグラスがどんなデザインだったのかが、「DAILY Casa BRUTUS」の写真でも小さくてわからず、残念に思われているというコメントをいただいたので写真を撮ってみた。(グラスの中は、ミルク。)銀杏並木が、金色にキラキラ光っている。

2005年11月04日

来ました!TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005

本日11月4日、朝一番の新幹線でやってまいりました!
東京デザイナーズウィークへ。

本日と明日の2日間で、観て廻れるかぎり廻ってみよう!…というわけで、知人友人に知らせることもせず(何しろ、身近な人々には、このブログのことを知らせていなかったりですから。)、単独過密スケジュール(汗)で廻っております。Casa BRUTUS Cafe@SELANに、100% DESIGN TOKYO、フォーラムなどなど。

帰ったら、また改めて記事にしたいと思います。
(しかし、観たいことも観るべきことも多すぎて、記事にまとめるのも大変になりそうです。(大汗))


追記(2005.11.06):昨日の夜には帰るつもりが、わたしの観て廻るペース(一ヶ所でそれなりに時間をかけてしまいます(^^;)では、行きたいと考えていたところを廻りきるのに無理があり、今朝一番の飛行機で帰ってきました。
これから、順番に記事にまとめていきたいと思います。(時間がかかりそうな・・・です(^^;)

2005年11月02日

アール・デコ展<サントリーミュージアム[天保山]>

現在、大阪・南港のサントリーミュージアム[天保山]で開催されているアール・デコ展(9月14日記事にも掲載)だが、今週11月6日までとなっている。

アール・デコ展サイト:http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html

わたしも少し前だが、サントリーミュージアム[天保山]の記事(10月17日付)に載せる写真も撮りがてら、観に行ってきた。会場内では写真を撮ることはできないが、一枚だけ、ミュージアム入口すぐの受付カウンター横に、ストランド・パレス・ホテルのエントランス復元模型が展示されており、それは撮ることができたので載せておく。

アールデコ展1.jpg
オリヴァー・P・バーナードが設計したストランド・パレス・ホテルは、ロンドンで100年の歴史(創業1909年)を誇る、現在もアール・デコのデザインを残す名門ホテルである。今回、復元されたエントランス部分は、1969年に撤去されたもの。イギリスとアメリカで演劇やオペラの舞台装置を設計していたバーナードの、その経験がこのホテルのデザインにも反映されている。
このエントランス部分では、手すりや柱・扉廻りに、透明な型押しガラスや、クロームメッキした鋼鉄、ミラーガラスが用いられていた。また、壁面は淡いピンクの大理石、床には石灰岩が用いられ、新しい素材と伝統的素材が見事なバランスで取り入れられることで、華麗でありながら荘厳な表情を見せ、当時、人々を魅了したことだろう。アール・デコ建築を代表する、美しく魅力的なホテルである。

今回のアール・デコ展では、この他、絵画・彫刻・ジュエリー・服飾など、世界の名品が約200点集められている。
なお以前の記事にも書いたが、明日の‘文化の日’11月3日は、サントリーミュージアム[天保山] の開館11周年となる開館記念日で、ギャラリー・アイマックスシアターともに無料で入場できるそうだ。
全国的にも、明日は常設展が無料となる美術館がけっこうあるようなので、文化の日を美術鑑賞で過ごすというのも、なかなか充実した一日としてお勧めに思う。

2005年10月30日

TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005

tdw_TOKYO.gif大阪で開催の時、当ブログでも特集のように記事にさせていただいたデザイナーズウィークだが、今週11月2日〜6日の5日間、一連のイベントの本拠地である東京で開催される。東京では、記念すべき20周年の日本最大デザインイベントとなる。

詳細については、デザインアソシエーションの公式サイトと、「東京デザイナーズウィークBLOG」という公式ブログがあるので、ご興味ある方はそちらでチェックのほどを。


中央会場となる青山・明治神宮外苑絵画館前広場では、1995年からロンドンで始まったデザインビジネスのイベント、インテリア見本市「100%DESIGN」も行われるが、その入場チケットの登録割引も各サイトからできる。また、雑誌「Casa BRUTUS」11月号の東京デザイナーズウィーク特集内にも、この入場の割引チケットがついている。

東京では公式イベントブックが10月25日より参加ショップ全店の店頭で無料で手に入るようなのだが、関西で手に入らないかと確認してみたが、残念なことに関西では置いているショップがない模様。東京から入手するしかないようである。

私も、なんとか行けないものかと休みを段取り中なのだが、どうなるか・・・。(行けないと後悔しそうな気がしている。(苦笑))

当ブログの右サイドバーにも、しばらく東京デザイナーズウィークの公式サイトのバナーリンクを貼らせていただこうと思う。

2005年10月25日

2005年度グッドデザイン賞 大賞

10月5日に記事にしていたグッドデザイン賞の大賞選出および表彰式が、本日2005年10月25日行われ、本年度のベスト15の中から、グッドデザイン大賞1点・グッドデザイン金賞14点が選出された。
選出は、本日の式に出席のグッドデザイン賞受賞者ならびにグッドデザイン賞審査委員、審議委員の投票により行われた。

大賞に選ばれたのは、テルモ鰍フインスリン用注射針 『 ナノパス33 』
ナノバス33.jpg
糖尿病治療で使用するインスリン注射用針である。世界一の細さ(0.2mm)に挑戦、それを実現させ量産化を成し遂げた、医療業界における世界的にも画期的な技術革新の偉業が、今回の受賞のポイントとなったようだ。
日々、インスリン自己注射を行わなければならない患者(国内で60万人とのこと)にとっての、注射をするという苦痛を少しでもやわらげたいというデザイナー側の想いは、グッドデザイン賞大賞に値するものだと思う。“私はデザインとはニーズに対するベストなソリューションだと考えていて、これこそが「デザイン」だと事例紹介したい一品である。”という、審査委員のコメントが、この選考への説得力として非常に大きなもののよう感じる。

グッドデザイン賞・審査委員の委員長は、当ブログのデザイナーズウィーク関連記事でも書かせていただいた喜多俊之氏である。

昨今、グッドデザイン賞をはじめ、デザインで社会的貢献を行っていこうとする動き、そのためのイベントなどの話題が非常に多くなってきている。「デザイン」という言葉が、ただ単なるおしゃれ感や流行の一端に祭り上げられるだけにならぬよう、その根本を見直す姿勢が今、デザインに携わるものには問われているのかもしれない。

2005年10月10日

OSAKA DESIGNER'S WEEK 2005 〈その4・FORUM〉

大阪デザイナーズウィークも、本日が最終日であった。
この開催期間の間、きっと多くの方々に、デザインへの新しい発見や出会いといった出来事が、あちこちのイベントなどを通し繰り広げられたことと思う。

今日、わたしは、最終日を飾るにふさわしいイベント“デザインフォーラム”へ行って、大きな感動を胸に帰ってきた。ここで語りつくせるものではないが、わたしのつたない文章でも、ほんの一部でも読んでいただいた方に伝われば・・・喜びのかぎりである。

スピーカーとしてお話くださったのは、次の方々である。

◆デザインフォーラム◆〈デザインアソシエーション冊子掲載順〉
[PART1] 12:30〜  
間宮吉彦氏森井良幸氏鄭 秀和氏 
(インタビューアー 山本雅也氏(デザインジャーナリスト))

[PART2] 14:30〜
安藤忠雄氏喜多俊之氏

会場:大和ハウス工業梶E2Fホール
(西梅田・ハービス大阪向かい)


フォーラム1.jpg
[PART1]では、まずは、間宮氏・森井氏・鄭氏、各先生方の作品をスクリーンで紹介するところから始まった。
間宮氏は、一昨日記事にした大阪デザイナーズウィーク・イベント会場ともなった「kNot」、神戸・旧居留地9番地にあった外資バンク・イギリスのチャータード銀行の建物をコンバージョンした「E.H BANK」、大阪・北浜に新風を吹き込んだ真っ赤なファサードの「eze」の3作品。
森井氏は、東京・青山(プラダ裏)にある「LEVI'S VINTAGE CLOTHING」、宮崎のブライダル・コンプレックス「STESSA」の2作品。
鄭氏は、バリ島の個人住宅兼ホテル(これについては、調べ中。東京・目黒のホテル「CLASKA」(どう暮らすか=クラスカ)で考えられたことにも繋がっておられるよう。)、東京・中目黒バルストア内の鄭氏ご自身が手がけられているオリジナル総合家電ブランド「amadana(アマダナ)」の直営1号店の2作品。
それぞれ、近年の話題の作品を紹介されておられた。

そして、デザインジャーナリストという肩書きで、東京ではデザイン情報番組「Design Channel」(テレビ東京・金曜深夜)のコメンテーターも務めておられる山本雅也氏(わたしの座っていた位置からは、載せている写真に入りきれなかったのが残念である)が、あえて“住宅について”というお題を出し、そこから3名のデザイナー・建築家の先生方のご意見を導きだしていた。

商業施設は、クライアントがあって、そしてそこを訪れるお客にとってそのデザインがどうなのか・・・ということが基本となる。それに対し、住宅は、そこに住む住人にとってどうなのか・・・が一番重要であり、根本的にデザインへの取り組みが変わる部分がある。住宅の外観をパブリックなものと捉え、それをデザインする感覚は、まだまだ日本には少ないというのが現代の実情だ。ただ、デザインという言葉、この根本に立ち返ると、なんのためにデザインするのか、デザインが必要なのか・・・、これがもっとも大切な部分で、それはひいては、住みやすさに始まり、環境への取り組みや街の活性化にもつながるものなのだ・・・・・、そんなメッセージを多くのやり取りの中から感じとった。

デザイナーズマンションやデザイン家電という、おしゃれ感が先行する「デザイン」への社会的イメージ。それもより良いデザインを広く世に定着させるひとつの言葉による方法かもしれない。だが、根本的な、デザインは「人の生活とともにある」という部分、これを忘れてはならないのだ。

鄭氏は、「amadana(アマダナ)」について、デザイン家電ではなく『美しいカデン』とおっしゃっていた。

これが、実に、[PART2]の安藤忠雄氏・喜多俊之氏、両巨頭の対談の中のお話にも繋がっていく。


フォーラム2.jpg
[PART2]は、安藤氏と喜多氏が、喜多氏がイタリアのミラノにいらした頃、そこに安藤氏が滞在されたことがおありになってからの、40年にわたるお付き合いがあるという、そんなお話から始まった。
まず喜多氏の、氏が手がけてこられたイタリア・ノルウェーでのイスの製作工程やシャープのアクオスなど、そして大阪・天満のオフィス一角で行われたお花見とお茶会のご様子も映っている映像によるお話。これが、次に安藤氏のスライドでのテーマともなっていた「桜の会・平成の通り抜け」(「造幣局の桜の通り抜け」に隣接する毛馬、桜之宮から中之島一帯を中心に桜を植え、みんなの手で育んでいく「平成の通り抜け」をつくろうとするもの)のお話を中心にした『美しい大阪』を創りたいというメッセージへと繋がる。

そうなのだ。この『美しい・・・』、この言葉の意味するものは、今日、ものすごく奥が深いのだと思った。デザインという言葉の裏には、何を目指すのかの、その年齢・経験の違いからくる表現の違いこそあれ、心で求めておられるもっとも大切なピュアな根源は同じものがあるような気がした。
[PART1]での、昨今の日本住宅外観の魅せ方観念の低さ、それに対し、古き良き時代の日本の、つつましくも美しく暮らし、楽しく暮らしてきた、その術を日本人は知っているのだという部分を両巨頭は語っておられた。
これは例えば、間宮氏のコンバージョンへのこだわりにも、相通じるものがあるのだと思う。


このフォーラムで、先生方は、特に次世代を担うデザイナー達へのメッセージをたくさん残された。
ここでお伝えできているとは到底思えないが、わたし自身は、今回本当に貴重なお話の数々をお聞きできたことを、これからの糧に変えられたらと思う。

そして、大阪デザイナーズウィークは終わってしまったが、まだ、京都・名古屋・東京がこれからの開催である。
デザインに関わられる方、ご興味のある方は、そこで体感できる人それぞれの何か・・・を、どこかで体験されることはお勧めしたい。


あと、フォーラム開演前に配られた資料には、「瀬戸内オリーブ基金」についてもあったので、そのサイトアドレスも載せておく。⇒http://www.teshima.ne.jp/olive_kikin.htm
喜多氏によると、パリの3星レストラン「アルページュ」のオーナーシェフ、アラン・パッサール氏が来日された時、小豆島のオリーブに感動され、これぞ探し求めていたオリーブといって持って帰られたそうだ。オリーブにしても、海外に目が向けられやすい時代、日本の良さはこんなところにもあるのだ。


また先生方に、ご本にサインいただいたり、お写真撮らせていただいたり・・・、(恐れ多くも、どさくさにまぎれて、お名刺までいただいてしまった先生もいらっしゃり・・・、すれ違いに、もうちょっと丁寧なご挨拶のひとつでもしてみたくてもできなかった先生や・・・、)などしながらも、その場では非常に緊張していて、ぎこちないことになってしまい・・・、いくつになっても修行の足りなさを反省しきりである。(こういった時に自信のなさからくる動きは、やはりもっともっと勉強して、自分を磨き鍛えるしかないのだろう・・・。)
フォーラム3.jpg


<先生方へ、心より心より 御礼を申し上げます。>

2005年10月09日

OSAKA DESIGNER'S WEEK 2005 〈その3〉

大阪デザイナーズウィーク開催3日目であった昨日は、イベント“デザイナーズオープンスタジオ”が行われていた。
普段見ることのできないデザイナーのオフィスが特別に解放され、誰でも覗くことができるというもの。このイベントで、オフィスを解放されておられたデザイナーの方は、次の5名の方々である。

◆デザイナーズオープンスタジオ◆
〈デザインアソシエーション冊子掲載順〉
潟Jフェ 森井良幸氏
エンバディ デザイン 岩本勝也氏
IDKデザイン研究所 喜多俊之氏
インフィクス 間宮吉彦氏
大石容一デザイン事務所+Zadelia 大石容一氏 


その中で、間宮吉彦氏のインフィクスと森井良幸氏の潟Jフェを拝見してきた。(すべてのスタジオを廻りたかったのだが、その時間がなく残念!)

まず、インフィクス。大阪・地下鉄四ツ橋線本町駅から、歩いて5分とかからないところにあった。
infix1.jpg1Fは、昨日の記事でご紹介したカフェレストランのミュゼ大阪の姉妹店であるイタリア料理店・trattoria Amichettiが入っており、2Fはconcent(イベント期間中、スポーツアパレル「H.I.D」とコラボレーションでアウトドアアイテムを展示している)、そして3Fから上がインフィクスのオフィスとなっていた。

オフィスに入ってすぐのところに模型やパースが展示されており、また、本当に奥のオフィスにも入ってかまわないようにされていたのには驚いた。オフィスにいらっしゃったスタッフの方に写真を撮ってかまわないかお尋ねしたところ、展示品はかまわないとのことだったので、ここにも差し障らないと思われる程度で1枚載せておく。

infix2.jpgそれにしても・・、先生よろしいのでしょうか!こんなにオープンに見せていただいてしまって・・・というのが一番大きな感想。
デスクの上には、間宮氏に確認を仰ぐ有名なお店のラフデザインのFAX送信されてきたものなどもあったり、4Fの模型制作室ではラックに収められている図面ケースの背表紙に書かれている間宮氏作品の数々・・・、ケースを覗いてみたい気持ちを抑えつつ、ここで作品が出来上がっていく臨場感を肌で味わった。また、オフィス内のコンピューターはすべてMac(やっぱり、そうなのか・・)で、iMac G5も2台ほど置かれていた。 


そして、潟Jフェ。大阪・地下鉄千日前線の西長堀駅から歩いて10分ほどにある、インテリアショップの建ち並ぶ通り近くにあった。
cafe1.jpgビルすべてがオフィスになっているようで、1Fの窓から見えるオフィス内では沢山のスタッフの方がお仕事をなさっていた。オープンされていたのは2F部分で、作品の模型・写真集が展示されており、こちらは奥のオフィスへは入れないようテープで仕切りをしておられた。
こちらでもいらっしゃったスタッフの方にお伺いして、写真をとってもかまわないと言っていただいた模型3点のうちの2点のみ、スタッフの方の前で1枚撮らせていただいた。

cafe2.jpg写真の手前に写っている模型、(この写真ではわからないと思うが、)どこかで見たお店だな・・・と、もしや・・・と、ちょうど通りかかられたスタッフの方にお尋ねしてみたら、やはり、ハービスENT5Fの和食店「米門」だった。隣接区画のオイスターBarのマイモンの方は、辻村久信氏のデザインだと商店建築に紹介されていたので知っていたのだが、そうか、「米門」はカフェでのデザインだったのか・・・と、じっくり模型を拝見させていただいた。


<インフィクスでもカフェでも、一生懸命お仕事されておられたスタッフの方々には、お忙しい中で対応していただいたりと、心から御礼申し上げます。>


scale.jpgカフェの帰り道、ちょうど“インテリアとっておき”に出展されていた「SCALE」のショップがあった。デンマークのデザイナー達による、‘アンダーカバー’というシェードの柄を取り替えることのできるランプシェードが、カラフルでかわいらしく、“インテリアとっておき”でも印象に残っていた。ショップでも、どこかで使ってみたいと思うインテリアが数々あった。


デザイナーズオープンスタジオは、2ヶ所しか廻れなかったとはいえ、非常に興味深い内容を拝見することができた。

なお、オープンスタジオは昨日で終了だが、岩本勝也氏のエンバディ デザインでは、大阪デザイナーズウィーク開催期間中、岩本氏が同じく代表を務めるレーベルが企画の“マテリアルリノベーション展”が行われているので、こちらは今からでもまだ間に合う。

2005年10月08日

OSAKA DESIGNER'S WEEK 2005 〈その2〉

さて、昨日記事にした大阪デザイナーズウィークのイベント“インテリアとっておき”と“デザイナーズヘイベイ”だが、その会場は昨日も書いたように、同じ「栗建ビル」(栗本建設工業潟rル)の1・2Fであった。

この「栗建ビル」1・2Fだが、来年2006年春に『kNot』という新たなランドマークとして、生まれ変わるそうだ。
そしてその計画模型も、イベント会場入口入ってすぐ横に展示されていた。
kNot.jpg 
大阪デザイナーズウィークのイベント会場として「栗建ビル」が使用された理由は、この『kNot』のオープンに先駆けての、一般へのPRのためのものでもあったようである。

『kNot』とは、結び目、人の群れを意味するそうで、東西南北の街を結ぶ中心として街と人を結ぶ、これまでのファッションビルとは違う斬新さを主張する“Not”というコンセプトを表しているとのこと。
南堀江という、1990年代後半あたりより、ストリート感覚的にこだわりあるデザインされたショップが増え進化し続けている立地にあって、さらにその求心的な位置づけに持っていこうという計画のようだ。

そして、2006年のオープンへ向けての‘解体中の現場’であるということを、大阪デザイナーズウィークのイベント会場としても観せる場にするため、会場中心吹き抜け部分に、現場足場用階段をオブジェのように設置していた。(この階段からは、上り下りできない旨も表示されていた。)
栗建ビル会場1.jpg 栗建ビル会場2.jpg


南堀江にあるこのイベント会場「栗建ビル」は、堀江公園のすぐ近くでもあり、雑誌「Meets Regional」の別冊で過去2回、インテリアデザイナー間宮吉彦氏 設計の店が特集されていた中などにも、掲載されているショップも多い。
その中でも堀江公園すぐ前の角地にある間宮氏設計の「ミュゼ大阪」は、そのオープン(1998年)以来、南堀江の進化の方向づけをなしてきた核とも言えるカフェレストランである。
大阪デザイナーズウィークも残り2日。イベントに訪れがてらこの周辺を散策し、そんなお店でお茶やお食事というのも、なかなかお勧めである。

ミュゼ大阪
【住所】大阪市西区南堀江1-21-7
【TEL】06-4391-3030
【営業時間】cafe:AM11:30〜AM2:00(日曜は AM0:00まで)
salon:PM7:00〜AM2:00(日曜は AM0:00まで)

ミュゼ大阪1.jpg ミュゼ大阪2.jpg


追記(2005.10.10):『kNot』も、間宮吉彦氏のデザインである。
kNot2.jpg

2005年10月07日

OSAKA DESIGNER'S WEEK 2005 〈その1〉

OSAKA デザイナーズウィーク.gifNPO法人デザインアソシエーション主催によるデザインイベント、デザイナーズウィーク。今年4年目を迎える大阪デザイナーズウィーク(東京デザイナーズウィークとしては今年で20周年となる)が、昨日10月6日より開催されている。3連休最終日の10日までが開催期間である。
デザイナーズウィークは、この大阪開催を皮切りに、京都(10月13日〜16日)・名古屋(10月20日〜23日)と続き、最後、東京(11月2日〜6日)にて日本最大のデザインイベントとしてフィナーレを飾る。


各イベント詳細 等 「Creators Channel」
http://www.c-channel.co.jp/japanese/odw/


今日、仕事のついでもあって、イベント“インテリアとっておき” と “デザイナーズヘイベイ”(会場が同じ栗建ビルの1Fと2F)を見に行ってきた。

◆インテリアとっておき◆
10.6(THU)-10.10(MON/HOL)
11:00-19:00 *最終日は17:00まで
会場:栗建ビル1F
大阪府大阪市西区南堀江1丁目11-1栗建ビル1F
地下鉄四ツ橋線[四ツ橋駅]5番出口より徒歩1分
入場無料

◆デザイナーズヘイベイ◆
10.6(THU)-10.10(MON/HOL)
11:00-19:00 *最終日は17:00まで
会場:栗建ビル2F
大阪府大阪市西区南堀江1丁目11-1栗建ビル2F
地下鉄四ツ橋線[四ツ橋駅]5番出口より徒歩1分
入場無料

受付で確認したところ、写真を撮ってもよいということだったので撮影。ここでご紹介しておく。

まずは、"インテリアとっておき"より。〈順不同〉

hh-style.jpghhstyle.com

遠藤照明.jpg遠藤照明

SCALE-HOUTOKU.jpgSCALE

ULTRA.jpgULTRA

エーディーコア.jpgエーディコア・ディバイズ

ARCOjpg.jpgアルコデザイン

concent.jpg コンセントリックプラグ
 
エムズシステム.jpgエムズシステム

大洋工芸.jpg 大洋工芸

日三家具.jpg 日三家具

なお、デザインアソシエーションより発行されている冊子には、‘クリエーションバウマンジャパン’も、この"インテリアとっておき"に参加となっているが、確認したところ、このイベントではカタログのみ置いているとのことだった。
また、冊子に載っていなかったが展示されていたのが、‘hhstyle.com’と‘エムズシステム’。‘hhstyle.com’は、会場に入って正面にあり、まず目に飛び込んでくる“赤”が、場に華やぎを与えていた。


次に、“デザイナーズヘイベイ”。
〈デザインアソシエーション冊子掲載順 ・敬称略〉

藤本佳嗣.jpg藤本佳嗣

古田恵介.jpg古田恵介 

草木義博.jpg草木義博 

グロウ・リパブリック.jpgグロウ・リパブリック 

wabisabi.jpgwabisabi 

沼田行正.jpg沼田行正 

大石容一-Zadelia.jpg大石容一 

Nest Enigma.jpgNest Enigma 

皿田亮朋.jpg皿田亮朋 

タピエスタイル.jpgタピエスタイル アンド フレンズ


また、この“デザイナーズヘイベイ”で広く展示されていたものに、‘Wood Worker Association’のものがあった。大阪府下の木材及び木材関連企業12社からなる集団である‘Wood Worker Association’。
自然の木に触れ、木の良さを知ってもらい、デザインに活かしてもらいたいという想いからの出展ということで、デザイナーズウィーク大阪の実行委員会委員長でもあるインテリアデザイナー 間宮吉彦氏監修のもとでの体感型エキシビジョンである。

wood-woker-association2.jpg  wood-woker-association1.jpg

2005年10月05日

2005年度 グッドデザイン賞

先日10月3日、(財)日本産業デザイン振興会は、49回目となる2005年度のグッドデザイン賞の、大賞・金賞を除くすべての受賞結果を発表した。応募企業数1303社、審査対象3010件の中から、今年度は1158件のグッドデザイン賞が選出された。
特に今年は、海外からも審査委員を招聘して特別審査を実施し、「ベスト15」(経済産業大臣賞)を選んだそうだ。「ベスト15」には、iPod shuffle、±0の加湿器、金沢21世紀美術館などが選出された。
2005年度大賞1点、ならびに金賞14点は、この「ベスト15」の中から、10月25日に実施される受賞者および審査委員などによる投票によって選出される。

ベスト15 作品⇒ http://www.g-mark.org/winners/award-best15.html

iPod shuffle.jpg
商品デザイン部門でiPodについては、どれか選ばれるんじゃないだろうかとは、なんとなく予想していた。
iPod shuffleについて審査委員は、「機能だけを形にしたミニマムなコンセプトとスマートでシンプルに表現されたフォルムが美しく、このカテゴリーの中ではそのオリジナリティと完成度は群を抜いている。表示のない割り切りとコンパクトな造形、さらに機能をそのまま表現したネーミング、コストパフォーマンスとどれをとっても大胆な発想が活かされている」と、評している。


Shuffleか…。あのお値段に魅せられて、一時は買おうかとも考えたことあったのだが、わたしの場合は、“表示のない割り切り”は、割り切れなくて…。(苦笑)
それで選んで現在使っているのは、SAMSUNGのYP-C1Zというもの。
デザインは、iPod shuffleは確かに洗練されていてカッコいいけれど、今使っているものもShuffleより発売当時は安かった!のに表示はあるし‘Shuffle’もできるしで、使い勝手としては十分気にいっている。

アップルコンピューター、起死回生(? 両方使えるけどWindows派なわたしにはそう思えてしまう)のiPodシリーズは、これでさらに売れ行きに拍車がかかるか?!アップルは、近頃いまひとつなSonyにとってかわり、音楽家電の道へ突き進むのか?!(笑)
と、グッドデザイン賞とは関係なく、そんなことも思ったのだった。

グッドデザイン賞の「ベスト15」、10月3日〜24日の間に応援メッセージを募集している。
トクと見比べてメッセージを送れば、10月25日の表彰式で代表的なメッセージは紹介されるそうだ。(やってみようかな・・・。)

2005年09月14日

アール・デコ展<サントリーミュージアム[天保山]> 明日より

アール・デコ展 ―きらめくモダンの夢―が、大阪・サントリーミュージアム[天保山]で明日から開催される。

サントリーミュージアム[天保山]
【住所】大阪府大阪市港区海岸通1-5-10
【TEL】06-6577-0001

アール・デコ展
【会期】2005年9月15日(木)〜11月6日(日)
【開館時間】10:30〜19:30(最終入場は19:00まで)
【休館日】毎週月曜日(9/19、10/10は開館)
【HP】http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html

同展は今年、東京・上野公園の東京都美術館(2005年4月16日〜6月26日)と、福岡市美術館(7月10日〜9月4日)で開催されており、大阪で最後となる。各地での反応は、なかなか好評だったようだ。
企画は、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館。2003年にロンドンで開催された『アール・デコ1910-1939』展をもとに構成され、日本での「アール・デコ」をテーマとした初の大規模な展覧会ということ。

アール・デコ様式は、1925年にパリで開かれた国際装飾美術展での傾向をとらえて、1925年様式とも言われている。直線と幾何学模様、シンプルでありながら高級指向でもあった「装飾芸術」最後の展開とも言われる当時の作品の数々を、ぜひ拝見したいと思っている。

(なお、サントリーミュージアム[天保山] 開館11周年を記念して、11月3日(開館記念日)は1日、ギャラリーとアイマックスシアターともに無料で入場できるそうだ。(すごい人混みになりそうではあるけれど。))
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