2007年01月08日

見せるより魅せる

京都伊勢丹ディスプレイ.jpg

昨年秋、JR京都伊勢丹にて。
写真の整理をしていて、載せておこうと思った一枚。

ここ、通路なんですよ。
ファッションショーのように魅せてくれます。

2007年01月07日

イオン豊中緑丘ショッピングセンター

【住所】大阪府豊中市緑丘4−1
【TEL】06-6841-0710
【営業時間】
専門店街:AM10:00〜PM10:00
マックスバリュ:AM9:00〜PM10:00
<※一部専門店は営業時間が異なる。>
【開店】2006.11.1 <新築>
【事業主体】イオン
【専門店構成】物販14店 飲食6店 サービス他14店

【関連HP】http://www.aeon.jp/sc/toyonakamidorigaoka/

今年初の、商業施設を訪問しての記事。
おしゃれさや完成度の高さといった面でのデザインを捉えて考えると、もっと話題性豊富な大型施設を年頭に掲げるところながら、ここはちょっと、これからの時代へ向けての試行錯誤を感じさせたところを取り上げさせていただいた。

この1月初頭、流通系の新聞などでも、まちづくり3法の改正と施行(中心市街地の空洞化に歯止めをかけるため、大型商業施設などの郊外での出店規制などを強化し、市街地への出店を優遇するといった試み)による、施設開発の方向転換について触れられているものは多かったが、この施設はそれにおおいに繋がるものだ。
NSC(neighborhood shopping center)と呼ばれる、規制に当てはまらない1万u以内の店舗面積を有する、小商圏に対応した近隣型ショッピングセンターである。それも高級住宅地内という立地でのもの。
二層型オープンモールで、食品を扱う核テナント棟と専門店のA棟・B棟で構成されている。
訪れた感想として思うに、おそらくだが、事業主体側にとっても今後にどう繋げるかの、まだかなりテスト的な運営始動なのではないかという気がした。各テナントの集客力を見ながらここでの課題をどう見極めるかも、今後のNSC展開へ向けて、かなり大きなポイントになるように思えた。


大阪・豊中市の緑丘といえば、有名野球選手の自宅もあるとかと聞いたこともある高級住宅地である。千里ニュータウンの開発とともに宅地開発の進んだところでもあり、その住宅地内、北大阪急行・千里中央駅からバスで約10分というバス通りに面して、その施設はある。周辺には小学校・中学校・高校なども多数あり、団塊ジュニアファミリー世代の人口比率が高いようである。

イオン豊中緑丘3.jpg訪れたのは5日の金曜日、昼過ぎから夕方にかけてだったが、まだお正月休み中の人もいるであろう時期だったこともあってか、駐車場はそこそこ埋まっており、家族連れの姿も多くみられた。その反面、駐輪場はほとんど利用されていなかった。この周辺は坂道も多く、車所有者がほとんどであろうし、普段の買い物でくる主婦層でも車でまとめ買いは、あり得るだろうという気がする。

それ相応の駐車場スペースの確保はこの立地では必然であろうが、近隣への騒音対策などの理解を得ることも大変だったのではないかと見受けられ、夜間の時間帯は駐車スペースが狭められている。
イオン豊中緑丘9.jpgこの近隣の理解を得るための努力をうかがわせる部分は、施設の敷地内配置と駐車スペース配置、そして住宅地側からの見え方をさえぎるためのパーティションと植樹、施設屋上部・折半屋根(4,671m²)の緑化などからも感じるところである。


限られた面積での専門店の選び方は、NSCでは繁栄の分かれ目になるだろうが、高級住宅地を意識したテナント誘致の努力も見られるように思った。
イオン豊中緑丘8.jpg小犬とふれあいの場も持てるスペースを確保したペットショップ、文具雑貨・CDもうまくレイアウトをまとめ販売する書店、インテリアショップとして東京・青山でシボネを展開しているジョージズファニチュアによるジョージズなども大阪での初出店で登場している。地域密着のためであろう内科・歯科などのクリニックの誘致も図られている。
グループ企業のレディスファッションを扱うタルボットも出店しており、NSC規模で今後にどう繋げられるかを見極めたいところではないかと思う。

核テナントである食品を扱うマックスバリュについても、こういった高級住宅地での出店対応をいかに考えるか、今後の課題なのかもしれない。商品の価格帯は、飛びぬけて安くもなく高くもなくだった。大阪府下での競合他社と、ほぼ同じくらいの価格で販売していた。
わたしの考え方だが、高級住宅地であっても、日々の最寄り品を高級品で対応する店を必ずもってくる必要はないという気がする。核はグループ企業である必要があったとして、そうであるかないか以上に、その地域特性に合わせた差別化をどう図るのかしだいではないかと思う。それがデザインの工夫であったり、演出であったり、サービス面の充実であったりするのではないだろうか。地域に合わせた、そんな柔軟性も必要であり、問われる時代かもしれない。

こう書きながら考えてきて思うことだが、高級住宅地であるからこそ、もう少々思い切ったお金のかけ方をしてテストケースにしてもよかったのではないか、というのが個人的な意見である。高級住宅地であればなおのこと、デザイン面での工夫の上にこれらのテナントがより活きるのではないかと感じた。中身あってのカタチだが、カタチあって中身も活きる。近隣との対話もあっての中での手探りな状況だったのではないかと思われるが、大型規模のものよりデザイン面を充実させれば、それなりの結果も得られる立地なのではないかという気がする。
そして、ここで感じられる課題がクリアできれば、より地域に密着できる店づくりに繋げられるようにも思う。
NSCの場合、広域対応を考える大型店以上に顧客ターゲット設定を意識した店づくりが存続に大きく左右するであろうし、GMSの課題ともいえるであろう“なんでもあるけれど、買いたいものがない”といった、なんでも揃えようとするあまりに起こる斬新さの欠如は、NSCに当てはめた時には、ただロードサイドに似たような中規模施設を立ち並ばせて、最終的には淘汰するしかなくなるなんてことになりかねない。

この施設裏手となる敷地では、分譲マンションの開発が進んでいた。マンションが出来たころ、人の流れへの意識は、また違ったものになるかもしれない。

千里中央駅へ向かう帰り道のバスから見えた古いマンションでは、冬空の下、テラスに花が咲きあふれたような演出がされていたり、マンションであっても地域住民の住まい方、暮らしへの意識の高さがうかがえた。

今後の動向を、どう読むか。これからが腕の見せ所ではないだろうか。

イオン豊中緑丘1.jpg イオン豊中緑丘2.jpg 
イオン豊中緑丘4.jpg イオン豊中緑丘5.jpg
イオン豊中緑丘6.jpg イオン豊中緑丘7.jpg
posted by Rin at 22:18| Comment(6) | TrackBack(0) | NSC・スーパー 等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月01日

謹賀新年

2007謹賀新年.jpg

素晴らしい一年の幕開けでありますよう、お祈り申し上げます。

                                     Rin

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2006年12月31日

そぞろごと

そぞろごと.jpg

山の動く日来る。
かく云えども人われを信ぜじ。
山は姑く眠りしのみ。
その昔に於て
山は皆火に燃えて動きしものを。
されど、そは信ぜずともよし。
人よ、ああ、唯これを信ぜよ。
すべて眠りし女今ぞ目覚めて動くなる。

                  与謝野晶子 
posted by Rin at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月25日

今、求められていること

仕事を続けていく中で、能力によってできる事とできない事というものもあるが、ビジネスとしてやる事とやった方がいいはずだけれどできない事もある。前者は個人レベルの問題だが、後者は所属しているところや仕事を請け負ったところの考え方に基づくことも多い。こんな悩みの尽きない方も多いのではないだろうか。

昨日の日曜日、某テレビ番組を見ていたら、日本人メジャーリーガーとして活躍しながら、日本の野球界にも貢献するための努力を続けている大家友和選手のことを取り上げていた。
大家選手についてスポーツニュースなどで名前は知っていたが、選手としてのみならない社会的見地に立った地道な努力を、それも実現化しながら続けている人であるということを、わたしは知らなかった。その活動には心を打たれるものがあった。
この5年ほどの間、彼はアメリカのメジャーリーグの球場へ、施設で過ごしているような子供たちを毎年招待していた。招待した子供たち一人一人とのコミュニケーションも持つようにし、その声に耳を傾けてもいた。
そして、野球界で社会人クラブチームが廃部に追い込まれる昨今の中、野球への夢をあきらめかけた人に少しでもチャンスの場をと、滋賀県高島市との協力体制という地域密着の形でのクラブチーム「大家ベースボールクラブ」を設立。クラブチーム維持のためには年間5千万かかると言われる、その数千万を彼が負担しているという。
クラブチームに所属する選手の方々も高島市内の企業に所属したり、チームとしても地域社会活動に参加したりしながら、地域に愛され、存続できる形を模索中のようだ。
それでもサッカー・Jリーグのように、地域クラブチームが昇格していけるような制度がない野球界では、選手のがんばりたいと思う心がなえてしまう現状もあるようで、野球界のあり方そのものにも大きな問題をなげかけてもいる。優秀な選手たちが日本を離れていく今こそ、プロ野球界が抱える問題の、目を向けてみるべき根本的な部分を、なんとか改善すべく努力を続けているのが、この大家選手の試みなのではないだろうかという気がする。
彼の行っている活動から考えれば、某IT企業元トップによる球団買収名乗り上げを引き金に社会が大騒ぎし、その果てに政界までがそのあり方をヨイショしていたことなどを思い出すと苦笑してしまう。

そして、野球界の抱える問題は、野球界に限ったことではないのだとも思う。
目先の利益を追求していく中で失われていくものの多さ。
本当に、今、求められていることは何なのか。
先を見越せば、いや、最終的に人のためになることこそが追求されていけば、多くの問題が解決されるのではないだろうか。けれど、世の中は後々には得られるであろう利益よりも目先の利益を追求し、望まれない姿になってきていること、そのことに気がつき始めている人も多いように思う。

デザインの世界は、こういったことへの影響力が、実はとても大きいかもしれない。
人が住まう場所、使うもの、すべてはデザインされたものであり、デザインするということは、良きにつけ悪しきにつけ人に寄り添ってあることに他ならない。
公共施設、大型施設などは、そのあり方で地域社会のあり方にも影響を及ぼす。
わたしの現在いる業界に関わることなどであれば、例えばGMS(general merchandise store)といわれる大型小売業のあり方が、今、瀬戸際だと言われているが、GMSが抱える問題は、そのやり方によっては数年後にモールと合わせた大型施設においても抱えかねない問題でもあるような気がしている。それぞれの都市のあり方、地域社会とのあり方、人の生活の変化や環境変化と共に考えていくことが、どれほど重要なことであるか、そういったことにどこまで切実に着目しているかで、生き残り伸びる企業とそうでない企業も分かれてくるようにも思う。
デザイン面では、例えばどこか他所の国のデザイナーがデザインした外装を真似たようなことを考えるよりも先に、問われるべきコンセプトと、それに則りはじめて考えられるべきトータルしたデザインもあるはずだろう。デザイン会社よりも、施設の経営者側で気がつきはじめ、変わり始めているところもあるようにも思う。

こうして書きながら、自らを省みたらどうかと言えば、言えたものではない。
けれど、今、社会で求められていることが、確実に変化してきているのは間違いなく感じる。
格差社会、高齢化社会、少子化、いじめ、凶悪犯罪、犯罪の低年齢化、偽装問題・・・。問題は後を絶たない。人が人を傷つけ、人が人を生きにくくする社会の歪みに、打ち勝って変えていくことができるのも、人でしかないのだ。人ごとでは済まされない。
一人一人の身近な小さな行動と、望む社会とはどんな社会であるかを、ささやかな日常でも具体的に考えてみることから始めてみても、けっして遅いことではないはずだ。

個人としての大家選手のような活動は並大抵のことではないが、社会構造そのものが悲鳴を上げながら彼のような行動も求めていることを、組織も企業も人も考えるべき時がきているように思えてならない。
posted by Rin at 22:24| Comment(6) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月23日

Merry Christmas!

2006クリスマス.jpg

少し早めですが・・・、

メリークリスマス!!
皆様に素晴らしい聖夜が訪れますよう、お祈り申し上げます。
posted by Rin at 09:18| Comment(8) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Awaking slowly

Awaking slowly.jpg

しばらくお休みさせていただく前に、少し目を患ったり色々あったりで、ご心配をいただいたりしましたこと、申し訳ございませんでした。
目の方はこの12月初旬に無事、手術を終わらせ、順調な回復をしております。
メールなどをいただきました方々には、お心使いに心より感謝申し上げます。
また個々にも御礼申し上げたいと存じますが、この場にてもお読みいただいていた方々に、ご報告と御礼を申し上げます。             
Rin


posted by Rin at 09:00| つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

Be ambitious.

Boys, be ambitious. 
Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement,
not for that evanescent thing which men call fame.
Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.

少年よ、大志をいだけ。
お金のためではなく、私欲のためでもなく、
名声という空虚な志のためでもなく、
人はいかにあるべきか、その道を全うするために
大志をいだけ。



札幌農学校(現在の北海道大学)の初代教頭だったクラーク博士の言葉として有名ですね。

先日、TVドラマ「Dr.コトー診療所2006」を見ていましたら、コトー先生から、勉強のために島を離れて東京の私立中学へ進学していく少年へ宛てた手紙の中に、この言葉が使われていました。
いい手紙でした。

クラーク博士やこの言葉についても様々な説がありますが、純粋に心を打たれる言葉だと思います。
若い人々に、純粋に伝えられたら・・・、そう思う言葉です。

ただの理想とかではなく、デザインの世界もこれができる世界だと、そうあってほしいとも思っています。
posted by Rin at 14:07| Comment(6) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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